人生そう上手くいかないってな２【ワールドトリガー】【文スト】 (ページ15)

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磁力の新型の対処が終わり島崎は三雲の元へ行こうと走るが周りを探しても三雲の姿は見当たらない。三雲は瓦礫の上で転がっていたからだった。

三雲を見つけとりあえずどうにかしようと近寄ろうとするが丁度新型が三雲目掛けて砲撃を放とうとしている瞬間だったのだ。

『……おさむ、！！！』

シールドで防ごうとするが三雲のトリオン量で防げるはずがないと思った島崎は咄嗟に走り出そうとするが見たことの無いシールドが三雲を守っていたのだ。

「レプリカ！」

『炊飯器、じゃん』

どこからか突然現れたレプリカ。護衛に来たと言っていたが小さなトリオン兵に何が出来るのかと思えば＂『門』印＂と言いレプリカの頭の上には小さな門が出来ていた。

「ラービット！？」

門から出てきたのはレプリカが解析をして作られた黒いトリオン兵。レプリカが三雲についていた磁力を弱め黒いトリオン兵が新型の相手をしている間にその場を離れることにした。

「急ごう。迅の予知によればオサムとチカが基地に入れるかどうかが未来の分かれ目になる。」

『大丈夫、絶対私が修と千佳を守ってあげるから』

「ありがとうございます。行きましょう！」

三雲は脇にキューブになった雨取を抱え、街のど真ん中に聳え立つ基地に向かった。

あと少しで本部に着く、というところで烏丸が緊急脱出したとの連絡が入った。

「とりまるが緊急脱出した」

「烏丸先輩が……！」

「基地(ゴール)までおよそ120m」

『おっとその前に』

あと少しの所で見覚えのある鳥を纏った男が1人。屋根の上に立っていた。

「最終確認をしよう」

「基地までおよそ120m。基地の入口が閉まっていたら私が開ける」

『どれくらいかかる？』

「近界と同じ仕組みなら簡単に開けられる。こちらの技術が組み込まれている場合は仕組みの解析に数分はかかるだろう。解析は子機でもできる。先行させて解析させておこう」

『なんでもできるじゃんトリオン兵ってハイテクなんだね』

本部近くの民家の塀に隠れこれからの作戦を練る3人。レプリカから出てきた黒い豆粒のようなモノは本部へと飛んで行った。

それと同時にキューブ化のトリガーが島崎、三雲目掛けて飛んでくる。咄嗟のことで反応できなかった2人はレプリカのシールドにより助けられたのだ