ベーカリーショップ ページ19
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いつもと変わらぬ朝
いつもの様に朝起きて支度をし、寮長の部屋に行って、ラギー先輩もやってくれば寮長を雑にベッドから引きずり出して起こす
私は朝ごはんを作りながら二人のやり取りをBGMにする
そんな変わらないいつもの朝だったが、朝食を食べている時ふとラギー先輩が言った
「そういえば、そろそろマジフトの選手選考もしなきゃならない時期っスねレオナさん」
「ああ…そうだな」
「まじふと??」
「え?知らないんスか?…って、そうか。
Aくんはそりゃ知らないっスよね」
異世界から来たが故に無知な私にラギー先輩はマジフトとはなにかを教えてくれた
マジフトとはこの世界で有名なスポーツ『マジカルシフト』のことで、この学園では毎年各寮対抗の大会をしているらしい
しかもそれはテレビ放映までされるほどの人気
試合は魔法を用いて1つのディスクを奪い合い、相手陣地のゴールに入れることにより点数を獲得していくゲーム
話を聞く限り、あの世界のアメフトの魔法バージョンといった感じだった
「へぇ、そんな行事あったんですね」
「そうっスよ。
うちは優勝常連寮だったんスけど、最近はディアソムニアが優勝ばっかなんス。
…………あのマレウスのせいで」
そう話すラギー先輩と、それを聞く寮長の顔は酷く歪んでいた
二人がマレウス様を嫌っているのは知っていたが、これはまた結構な嫌われ方をしていそうだ
「ハッ。だが今年こそ優勝は俺たちサバナクローが貰う」
「シシシッ、そうっスよ。
勝つためにならどんなことだってしてやるんスから」
「みんな気合い入れてやるんですねー」
ラギー先輩曰くこのマジフト大会で優秀な成績を残すとプロからの声がかかるらしい
この大会はいわば就職活動でもあるのだ
だからみんな、特にサバナクローのメンバーは真剣なんだそうだ
確かにみんな肉体派だからな…
「そういえばAくんて何部なんスか?」
「入ってないですよ」
「え?うちの学園入るのがルールッスよ?」
「学園長が女は私だけだから"やり辛いと思うので入りたいところがあればどうぞ。なければ入らなくていいです"と言ってたんで」
「そういうことっスか」
「おい、Aお前魔法はどこまで使える」
寮長がふと私に話しかけてきた
「どこまでと言われても…
でも結構使えるようになりましたよ?
頑張って特訓してるんで」
偉いでしょ、というように私は胸を張った
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江(プロフ) - ちなみさん» ちなみ様。コメントありがとうございます!クソデカボイスでそんなことを言っていただけるなんて!!更新頑張ります!! (2020年6月8日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ - 早く二章終わっておじたんとラギー君の親密度爆上げしてほしいです。(遺言) めっちゃくちゃこの作品好きです更新頑張って下さい(クソデカボイス)! (2020年6月8日 0時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - シウさん» ありがとうございます!どうぞこれからも楽しんで呼んでください!キーワードの件速攻で直させてもらいました。ありがとうございました(--;) (2020年5月31日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いいたします! (2020年5月31日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - 続編おめでとうございます、青エクとクロスオーバーなんて幸せ過ぎます!更新無理がない程度に頑張ってください毎話楽しみにしてます!(偶然気づいただけだったんですが設定キーワードの1つ目に『ラ』が1人多く仲間入りしてるみたいです) (2020年5月31日 17時) (レス) id: 2d935d3300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年5月31日 16時