しゅきぴ24 ページ25
次の日。
親には学校を休めと言われたけど、元気だったので学校に行くことにした。
でも、今日は大人しくしておこう…
シャツのボタンは校則の規定にあった所までしめ、ネクタイもきちんと結ぶ。
スカートはいつもよりは長く。足が隠れるように長い靴下も履いた。
お母さんに貰った防犯ブザーをカバンに付けて、行ってきます!と叫ぶと、お母さんが近くまで送る、と一緒についてきた。
お母さんの好意を無駄にするのも悪いと思って一緒に歩き出すと、通学路の曲がり角で私の大好きな人と目が合う。
『千冬くん!!』
昨日夜に電話がかかってきて、体調を聞いてきた。学校にいる時は千冬くんや場地さんが一緒にいてくれたし、メンタルケアしてくれたので体調はよくなった。
学校に一緒に行こうと誘われていたので、ここで待ち合わせ。
「おはよ。…大丈夫か?」
心配そうに聞いてくる千冬くん。
すっごく心配してくれているんだろう。その優しさが嬉しくと思わず笑みをこぼした。
お母さんは千冬くんの存在を知っているので、「千冬くん娘をよろしくね」と言って今来た道を引き返す。
お母さんにありがとう、という意味を込めて笑顔を向けておいた。
『うん!元気だよ』
何時間かすれば甘い匂いもとれて、味覚も戻ってきた。
夜はお姉ちゃんが一緒に寝てくれて、千冬くんの話をして少し夜更かしをしたくらいだ。
ぴょん、と飛び跳ねると安心したように笑う。
手をん、と差し出してきたので迷わず繋ぐと、千冬くんは赤くなりながら笑いかけてくれた。
『いーの?手繋いで』
「俺、
目を軽く伏せながらそう言う千冬くん。
つまり、学校でよそよそしくするのやめるってこと?
「あと、周りの牽制」
なんの?と聞き返そうとしたが、千冬くんが手を引っ張って、学校まで競走な!と言って走り出したので、それにつられて走り出した。
『ちょ、はやいはやい!!』
「あ、A急に走らせるのもダメか……おらっ」
『え、ちょ、千冬さん?!おろせー!!』
足が絡れてうまく走れなかった私を見て、千冬くんは私を横抱きにする。
所謂、お姫様抱っこで。
「A飯食ってんの?」
『食べてる!!だから下ろして、恥ずかしいから!!』
周りの人たち、そんな怪訝そうな顔で見ないでくれ
1937人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆぅり(プロフ) - え、サランヘヨ使えてる・・!!もしや、Kぽ女子か?! (2021年9月25日 11時) (レス) @page5 id: 39bfe8c53b (このIDを非表示/違反報告)
名前 - 面白いですね!更新頑張ってください(*゚▽゚*)なのさん!応援しています (2021年9月12日 1時) (レス) id: 14a4d572b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続編よければ書いてほしいです!!楽しみにしてます! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 続編期待してます(((出来れば、中学生編とかも少しとか、嫉妬させるのとか、入れて頂けると飛びます(((自分勝手なお願いばかりで恐縮です…!無理を承知で、御検討の程、よろしくお願いします!!長文失礼しました!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - コメ失礼します!!!この作品は私の生き甲斐で、毎日の支えなんです!!!もっともっと沢山続編作って、永遠に終わらせないで下さい(((もうこのお話大好き過ぎます本当に!!!これからも応援してます!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なの | 作成日時:2021年8月25日 8時