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しゅきぴ23 ページ24

数秒後に離れると目の前にうまく呼吸が出来なくて泣いている彼女。
俺が手本を見せてあげるように、近くで吸って吐いてをゆっくり繰り返すと、Aも段々と落ち着いてきた。


『こ、わかった。声出せなくて体が動かなくて…』

「うん」

『なんか甘い液体飲まされて、身体が変で』

「うん」

『白い液体かけられて……』

「気持ち悪かったな。タオル持ってるけど拭くか?」


コクリと頷く彼女。カバンからタオルを出してAに渡すと、顔と胸元を拭いていた。


顔と胸にかけられたってことか?
たしかに、近づいた時に少し生臭かったから…


『場地さんってこの人だったんだね』

「おう。カッケェだろ」

『うん。もうなんてお礼を言えばいいか…』

「…たまたま聞こえたから助けただけだ」


でも、颯爽と現れてAを助けたのは俺がよかったな、なんて思っている自分が悲しかった。


「あ、口つけてねえ水あるけどいるか?口濯ぎたいだろ」

『ありがとうございます』


場地さんがペットボトルをAに渡して、Aは水道へ向かっていった。

水道は近いので、教室で待つ。


「俺からも、ありがとうございます」

「オウ。千冬の彼女すげえな、あの胸もって腰ほっせーの」

「どこ見てるんすか?!」


にしし、と笑う場地さんに俺はちょっと怒ると、番犬怖いなーとまたドラケンくんと同じ言葉を言われた。
番犬って!!!
カレシなのに!!!


「……あーいうやつが男関係で被害合うの1番辛いな」

「……そうっス」



数分後、『ただいまー』と言って帰ってきたA。
そして俺にぎゅ、と抱きつき、えへへっと笑った。


「花垣やドラケンたちもすげえけど、お前らが1番くっついてるな」

「かわいいですよね、俺の彼女」

「惚気ききたくねぇわ」

『千冬くんが1番かわいい!!』

「おっ、お前千冬の良さわかってんじゃねぇか」




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ゆぅり(プロフ) - え、サランヘヨ使えてる・・!!もしや、Kぽ女子か?! (2021年9月25日 11時) (レス) @page5 id: 39bfe8c53b (このIDを非表示/違反報告)
名前 - 面白いですね!更新頑張ってください(*゚▽゚*)なのさん!応援しています (2021年9月12日 1時) (レス) id: 14a4d572b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続編よければ書いてほしいです!!楽しみにしてます! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 続編期待してます(((出来れば、中学生編とかも少しとか、嫉妬させるのとか、入れて頂けると飛びます(((自分勝手なお願いばかりで恐縮です…!無理を承知で、御検討の程、よろしくお願いします!!長文失礼しました!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - コメ失礼します!!!この作品は私の生き甲斐で、毎日の支えなんです!!!もっともっと沢山続編作って、永遠に終わらせないで下さい(((もうこのお話大好き過ぎます本当に!!!これからも応援してます!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なの | 作成日時:2021年8月25日 8時

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