しゅきぴ17 ページ18
千冬side
試合でいっぱい汗をかきながら、休憩中に彼女の姿を無意識に探す。
「松野って背低い割に運動できるよな。やっぱ喧嘩するから?」
「はぁ?背低いっつったか?歯食いしばれ」
「ごめんなさぁい!!!やばいしぬしぬ、松野とタイマンきつい」
クラスメイトの男子に話しかけられて、ちょっと嬉しい。男子は少しずつ話しかけてくれるようになった。
今は数人の固定メンツができて、最初の頃と比べて充実していると思う。
「あれ、春海ちゃんこっち見てる」
1人がそういうと、俺含め大体も奴らがこいつの目線の先を辿る。
いつも下ろしている髪をポニーテールにして、暑いのか少し顔が赤い。
彼女はソイツの言った通りこっち、というか俺を見ていた…と思いたい。
「ほんとだー。やっばかわい」
「控えめに言って天使だよ。つかさ、この間掃除中にちょっと谷間見えててがちしぬかと思ったわ」
「うらやまし」
お前ら人の彼女見て興奮すんな。そう言いたかったけどAに迷惑がかかると思ってやめておいた。だから、俺はこの後もずっとこいつらの話を聞いていることになるわけだけど。
「わ、手振ってる」
「俺にじゃね?」
「いや俺」
俺だよばあか。
コイツらにバレないように微笑み返すと、彼女は顔を赤く染めてコートに入っていった。なんだあのかわいい顔は。はやくかわいいって言ってなでてあげたい。
「バスケっていいよな、走るから胸揺れて」
「お巡りさんこいつです」
そんな会話をしている姿を横目にみながら、Aのチームの試合を見るために女子側に寄る。そうすると周りの奴らもついてきた。
「あっ、松野くんこっちきた」
「ひゃ、ちょっと体熱ってるかっこい」
近くにいた女子が何か話していた気がしたが、良く聞こえずまぁいいか、と思いAの姿を目で追った。
彼女のチームにはバスケ部がいるらしくて、うまくパスが回っている。シュートが入るたびにAが笑顔でチームとハイタッチをするのがすごくかわいかった。
「項えっろ。汗かいてんのもまたイイよな」
「がちそれ」
こいつらまじでどこを見ているんだ??見るなAを
彼女の前だったら絶対不貞腐れてた俺だけど流石に周りはヤローしかいないので平常心を貫いた。
そして試合中は何度も密かに俺に笑いかけてくれた……のかわからないけど、沢山目があった気がした。
……かわいい
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ゆぅり(プロフ) - え、サランヘヨ使えてる・・!!もしや、Kぽ女子か?! (2021年9月25日 11時) (レス) @page5 id: 39bfe8c53b (このIDを非表示/違反報告)
名前 - 面白いですね!更新頑張ってください(*゚▽゚*)なのさん!応援しています (2021年9月12日 1時) (レス) id: 14a4d572b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続編よければ書いてほしいです!!楽しみにしてます! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 続編期待してます(((出来れば、中学生編とかも少しとか、嫉妬させるのとか、入れて頂けると飛びます(((自分勝手なお願いばかりで恐縮です…!無理を承知で、御検討の程、よろしくお願いします!!長文失礼しました!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - コメ失礼します!!!この作品は私の生き甲斐で、毎日の支えなんです!!!もっともっと沢山続編作って、永遠に終わらせないで下さい(((もうこのお話大好き過ぎます本当に!!!これからも応援してます!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの | 作成日時:2021年8月25日 8時