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#昼ご飯 ページ9

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「若林くん、お弁当一緒に食べよ?」


「...え!?」



昼休み、弁当片手に若林くんの所へ行くと彼は驚いたように大きな声を出した。



「え、あ、川崎さん達と食べるんじゃ...」


「あー、結衣達ね、今職員室行っちゃってて...1人で食べないといけないの」


「そ、そうなんだ...」


「だからさ、一緒に食べてもいい?」



そう聞けば若林くんはこくこく頷く。それが何だか可愛くって、私は笑いながら彼の前の席に座った。



「若林くんのお弁当美味しそ...」


「そう、かな...青木さんはパンなんだ」


「そーそー。私ご飯苦手だから」


「え、珍しいね、ご飯苦手だなんて」


「んふふ、よく言われる」



なんて他愛のない会話をしながらパンを食べる。私もたまにはお弁当食べたいなぁ、なんて、思っても叶わないんだけど。


ふと視線を感じて横を見ると、明智くんと目が合った。
何でこっち見てるんだろ、なんて思いながら首を軽く傾げると、明智くんはにこりと笑って目を逸らす。



「...ねぇ、青木さんと明智って仲良いの?」


「へ?いや、そんなに仲良くないと思うけど...何で?」


「朝仲良さそうに話してたから...去年同じクラスだったよね?」


「うん、まぁ...去年はそんなに話してなかったんだけどなぁ」



そう言ってパンを食べる。やっぱり不思議だ。明智くんは何で急に私に話しかけてきたんだろ。

いや、それよりも先に若林くんに言わなきゃ。



「若林くん、いつまで私の事さん付けで呼ぶの?」


「え、いつまでって...」


「...私、苗字で呼ばれるのそんな好きじゃないんだよね。下の名前で呼んでくれないかな?」


「あ、う、うん、青木さんがそう言うなら...あ、」


「ふふ、ゆっくりでいいから、お願いね」



下の名前で呼んでもらえば今よりもう少し仲良くなれるはず。そう思いつつ若林くんと話しながら昼休みを過ごした。






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- 桐山漣くん本当にかっこいいですよね、ぜひテニミュをご覧下さい。 (2020年8月21日 0時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - のりぴーさん» コメントありがとうございます!読んでいただけて嬉しいです...!更新頑張ります!! (2019年6月3日 20時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
のりぴー(プロフ) - 初めまして!面白くて全部読んじゃいました!笑 先生に片思いしてる主人公と主人公に興味のあるメイン3人辺りの関係がとても素敵です!更新頑張って下さい! (2019年6月3日 14時) (レス) id: b1332d8c7b (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - 雪柳.さん» コメントありがとうございます! 神作品だなんて勿体ないお言葉ありがとうございます...これからもよろしくお願いします!! (2019年6月2日 22時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
雪柳.(プロフ) - 初めまして!吉沢さんの小説を書いている雪柳と申します!田中先生の小説が見当たらなくて自給自足しようかと考えてた時にまるる。さんの作品に出会いました。神作品でこれからも一読者として応援しています! (2019年6月2日 11時) (レス) id: 6f46d7d183 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年5月26日 10時

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