先 生 、好 き で す 。【俺スカ】

#おネットワークの力 ページ32

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原田先生は、私にはおネットワークがあるの！と自信ありげに言ってたけど、ほんとに明智くんが見付かるのかな。

なんてタコパの後片付けをしながら思う。タコパ楽しかったしまたしたいなぁ、とか思っていると、先生が来た！と声を出した。私達は慌てて先生に駆け寄る。



｢あらやだ、アイツこんなところで働いてんの？｣



先生の画面に映っていたのは、作業着姿の明智くん。...工場で働いてるんだ。

原田先生はその画面を若林くんに撮らせて言う。



｢よし、アンタ達は明智を迎えに行って！私はパパを迎えに行くから！｣


｢え、何すんの？｣


｢いいからいいから、任せたわよ！｣



ちゃんと説明もせずに先生は屋上を後にする。残された私達はしばらく呆然と立ち尽くした。



｢...俺達も行こっか｣


｢そうだね、行こう｣


｢えっ、ちょ！これは！？｣



片付けを無視して2人は屋上を出て行く。私も行かなきゃ。そう思いぎゅっと先生の腕を掴んだ。



｢先生！片付けはまた後でにしましょ！｣


｢え、いや、そういう訳には、｣


｢大丈夫ですって！ほら、行くよ！｣


｢ちょっ、青木！？｣



そのまま先生の腕を引っ張って走る。片付けよりも明智くんの方が大事だし仕方ない。怒られたら謝ろう。



｢...青木って意外と強引なんだな｣


｢え？何がですか？｣


｢いや、何でもない！｣



ブンブン首を横に振る先生。可愛いかよ。

それから何とか2人と合流して私達は明智くんがいる工場へと向かった。







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