金髪パーマで卑怯な彼氏。【今日から俺は!!】 (ページ43)

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連れてこられたのは町外れの廃工場。その入口には銀髪でオールバックの人が立っていた。...相良さんだ。

｢おうお前ら、よくやったじゃねぇか。下がっていいぞ。

ほら、来いよお姉さん｣

今度は相良さんに腕を掴まれ廃工場に入っていく。相良さんは私の背中を柱に押し付け、私の手に手錠を付けた。...何を考えてるんだろう。

｢悪く思うなよ、三橋と絡んでるのが運の尽きだな｣

｢...何が目的なんですか｣

｢俺はよぉ、アイツがムカつくんだわ。ただボッコボコに出来ればそれでいい｣

そう言うと相良さんはニヤリと笑う。...三橋くんをボコボコにする？そんなの、見たくない。何より、許せなかった。

｢...許せない｣

｢あ？｣

｢そんな事の為に、佐川くんをボコボコにしたの？！今井くんも伊藤くんも、それに片桐さんですらボコボコにして...意味分かんない。それなら最初から三橋くんを狙えばいいじゃない！そもそもアンタなんかに三橋くんが負けるわけない！！｣

｢んだとてめぇ...！！｣

相良さんは頭にきたのか私に近付きガッと胸倉を掴む。...苦しいけど、これぐらいどうってことない。私は負けじと睨み付ける。

｢...口の聞き方には気を付けろよ姉ちゃん。三橋を生かすも殺すも俺次第なんだからよぉ｣

｢っ...、｣

そう言い残すと相良さんは外に出ていく。

私は手錠を外そうとモゾモゾ動くももちろん外れなくて、どうしたらいいのか分からなかった。

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