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好奇心 ページ20
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｢何か盛り上がってたけど何話してたの?｣
厨房に戻るとすぐにレトルトが近寄ってきた。
｢あー、レトルトの缶バッジつけてる子いたからつい話しかけちゃった。私とレトルトが好きなんだって｣
｢え、いや、何してんの!?バレたらやばいじゃん!｣
｢まぁそうだけど、つい｣
好奇心には勝てないよね、と付け足せばレトルトは怒ったようにばか、と呟く。
｢もー…ほんと警戒心ないんだから。Aはまだ顔バレしてないんだし気をつけなよ｣
｢おぉ、先輩の言う事は重みがありますね!｣
｢こら、真面目な話してるんだよ｣
｢はいはい、わかった、気をつけるよ｣
気をつける、とは言ったものの 私はこのスタイルをやめるつもりはない。
最悪顔バレしてもいいしね。
それを分かっているのか、レトルトは深くため息をつく。
｢ほんまにこの子は…言う事聞かん奴やな｣
｢しょーがないよ、こういう奴だもん｣
｢自分で言ったら台無しになるんだよ分かる??｣
｢わかんなーい。あ、呼ばれたから行くね｣
もう少しレトルトと話してたかったけど、お客さんに呼ばれたなら仕方ない。
そう言い残してオーダーを聞きにお客さんの元へと急いだ。
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作者名：まるる。 | 作成日時：2018年7月31日 15時
