ケーキ(番外編) ページ17
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私が用意したフォークで4等分したケーキをむしゃむしゃ食べる最俺。
｢これめっちゃ美味いじゃん!｣
｢当たり前でしょ〜、有名な店のやつだし｣
｢俺等のためにわざわざ買ってきてくれたなんて嬉しい…｣
｢何で泣きそうになってんのフジ｣
｢……｣
｢ねぇキヨ怖いよ?ケーキって無言で食べるもんじゃないよ??｣
何でこの子達はケーキを食べるだけなのにこういう事するのかしら。
なんて思いながらヒラに目線を向けると、美味しそうにケーキを頬張っていた。
可愛い…さすがマイエンジェル。
｢あ、Aも食べなよ。はい、｣
そう言って私の口元にフォークを持ってくるヒラ。
ほんと優しいなぁ、なんて思いながらそれを食べる。
｢ん、ほんとだ。美味しい｣
｢だよね〜、俺ケーキ食べんの久々だから更に美味しいよ｣
なんて会話をしていると、横から感じる鋭い視線を
｢い、今…｣
｢間接キスしたよな…??｣
間接キス?
そう言われて首を傾げる。
｢へ、普通じゃない?｣
｢そうそう、俺らよくやってるよ?気付いてなかった?｣
それを聞いて顔を合わせる3人。
確かに間接キスだけど、ヒラとはしょっちゅうやってる、気がする。
まぁ、私もヒラもお互いの事異性として見てないから出来ることなんだけどさ。
｢お前…ずるいぞヒラ!｣
｢俺もAに食べさせたい!｣
｢てか俺より先にそういう事すんなよ!!｣
何故かギャーギャーうるさい言い争いが始まった。
ほんと、コイツらは何年経ってもうるさいまま。
それが最俺らしくていいんだけど。
なんて、その言い争いを見ながら思った。
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9周年おめでとうございます!!!
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作者名：まるる。 | 作成日時：2018年7月31日 15時
