【Fling Posse】しばらく厄介になりますね！

No.22 ページ34

「………では、
お願いしても？」


「うん、まぁほっぺだし
他でもない幻太郎の頼みだからね…
バッチこい！！」


「キスにバッチこいって…
それなら…失礼します」




そう言って幻太郎は私の頬に手をあて
その綺麗な顔を近づけてくる
いつも見慣れた顔でも
ここまで近ずくと、流石にドキドキしてしまう




「〜〜っっ 幻太ろ 「なんて嘘ですよ」」


「ふぇ？」


「小説にキスシーンなんてありません
こんな嘘に引っかかるなんて…
もしかしてA、
貴方 小生とキスしたかったのですか？」



………うそ？？




「…げ、幻太郎〜！
このヤロー本気だと思っちゃったじゃん！！」




嘘だったのかよ！
私のドキドキ返せチクショウ！


……………………………………………………

……………………………………



「そろそろ機嫌なおしてくださいよ」


「やだ、もう怒った
乱数くんと帝統くんに幻太郎が2人と
キスしたがってるってデマ流してやる」


「それは勘弁して下さい
ごめんなさいって」


「まぁ怒ってるっていうのは嘘だけど」


「…そうですか
なら良かった」


「で、幻太郎
キスが嘘なら何を相談したかったの？」


「あぁ相談があるというのも嘘です」


「そっから嘘だったの！？
全然わかんなかった」




ひどいや幻太郎
珍しく頼ってくれたからって疑わなかった
私の良心を…




「小生もここまでうまくいくとは思っていませんでした」


「また心を読んだね！？
幻太郎、作家じゃなくてメンタリストになったらどう？」


「ここまでわかりやすいのは貴方くらいです」

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