番外編(不思議な親友)1 ページ40
オレとAが初めて話をしたのは、リボーンがウチに来た日と同じ日だ。第一印象は“変な子”その印象は今でも変わらない
「Aーここの訳絶対間違えてると思うんだけど教えて」
『んー？どれどれ……agoをマジで顎って訳してる人初めてみた』
「やっぱり違うよね…あーオレはいつになったらダメダメから抜け出せるんだー！」
『無理でしょ！』
「今でしょみたいに言うな！！」
Aと居ると落ち着く、Aはどう思っているかわからないけど少なからず嫌われては無いと思う。入学当初から存在は知っていたが
Aが人と遊んだり長く話しているところを見たことがなかった。なのに何故オレとは一緒にいてくれるんだろと何度か疑問に思った事がある。
「…Aってよく見ると目と髪グレーなんだな」
『ん？あぁ、私一応イタリアと日本のクオーターだから。おじいちゃんがイタリア人でおばあちゃんが日本人なの。グレーって言ってもほぼ黒だし』
「え！Aイタリアの血が入ってたの！？」
『意外でしょ。顔はイタリア要素全くないから。』
「し、知らなかった…」
今思うと一緒にいるだけで、オレはAの事を何も知らない。Aは聞いてもいないのにオレの事を理解してくれているのになんだか寂しいような悔しいような
「Aってお父さんとお母さんは？」
『何急に？』
「いやオレさ、けっこうずっと一緒にいるのにAの事何にも知らないなーって」
『…そんな事聞く前にもう少し勉強したら？』
「ぐっ…言い返せない…」
大人しく英語の教科書をもう一度開いてさっきAに聞いたところを自分なりに訳してみる
「……」
『……私のお母さんは7年前に病気で死んだ、お父さんは小説家なんだけど最近は書いて無い
。今は書きたい事が見つかるまで取材の嵐だからほとんど家にいないの。ラッキー』
「！なんで…」
『なんでって聞いたら？』
「…ごめんオレ知らなくて」
『なんで謝るの。気にして無いよ』
オレはいつもAに頼ってばかりなのに何も恩返し出来てない。だからといってAもオレに頼ったりしない。オレはそれがすごく寂しかった。もちろんオレが頼りないせいでもあるんだけど、Aとは対等でいたい。せめてAにツライ事や悲しい事があるならオレにぶつけて欲しいけど…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和堂 桜(プロフ) - 続きみたいです…れ (2019年3月6日 1時) (
レス) id: 46ecf93e38 (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - リボーンのキャラ達と夢主ちゃんの絡みが凄く読んでいて楽しいです！いつも拝見するのが楽しみです！ (2019年3月2日 9時) (レス) id: 5d0adffebe (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - こういう流れめっちゃ好きです！更新頑張ってください！楽しみにしてます (2019年2月12日 2時) (レス) id: d31ba2a391 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いと | 作成日時：2019年2月11日 6時
