ゲームを始めようぜ

29話 ページ29

｢…それが大人だからだよ……｣


｢……ふーん…｣


｢…ふ…ふーんって…あーあ、もう…

俺もシルク見たいに色々割り切って考えられたらな…｣


｢…煽ってんの？｣


｢…褒めてんの｣



『パパ……さっきはごめんなさい…』


『ちゃんと皆にごめんなさい言えて偉かったわね…パパ怒ってる？』


｢…怒ってなんかないよ…二人共、こっち来て｣



ぎゅ


｢こんな俺だけど、俺の幸せってこれだと思うから、同い年…同じ姿で会えるかわからないけど…

等身大の俺で君たちを見つけるから…どうか待ってて…？｣



『パパ


遊園地連れてきてくれて


ありがとう』



カシャン……









【ごめんなさい】





｢切ないねぇ、何度見ても夢の終は

でも今回は見応えあったなぁ、あったかいホームドラマに不良夜露死苦の熱血バトル！！w感動的な…


リーダー君？w大丈夫〜？蹴られたところ苦しい？
それとも…？w

まぁいいか！続きは最後の奴で！｣



ドサッ



｢ダホ！｣




カツ


カツ



コツ




｢いやー、待ちくたびれたよ、リーダー｣


｢！！｣



｢いたいの？”ここ”｣



｢あと一人くらいよゆーなんだけど…wまずいのはアンタらじゃねーの？あとひとりで俺の勝ちだ

…間違っても”やっぱり無し”とか言うんじゃねーよ？｣


｢あはは、そんなことするわけないだろ？


これはゲームだからね？前提条件をひっくり返すような卑怯な真似はしないよ

…さあ、そろそろ始めようか、

最後を努めさせてもらうのは、Fischer's副リーダーマサイ


さあ、開け



返してホシイ？｣







[今日もお疲れー！]



[よっしゃあ、飲みに行こうぜ！]




夜の繁華街

賑わう居酒屋

金曜日



｢……っ…マサイ、、、？｣



｢おっ！シルク！｣


｢…！！…お前…俺の事！｣



『マサイ！わりー！遅くなった！残業代付けてきてやったw』


｢そんなこと言ってまた遊んでたんだろ？w｣


『ばれた？w』


｢それで遅刻すんなよーw｣


『ちゃんと仕事してっからいいだろ〜、んで皆は？』


｢もうとっくに店にいるわw｣


『あー、マサイ待ってくれたんだwさんきゅー』









｢は……なんだよ…マサイ……はは…俺を虐めるなよ…


こんなの……




どうすりゃいいんだよ…｣

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