５話 ページ5
「ずっと光ってたよ君が寝てた数日間。」
すると彼は眼を見開き通信機を手に取る。
「……た。…光ってた色とかってわかりますか…」
ぼそっと何かを呟いたあと、こっちを見て問いかけてくる。
「桃色が一番多かったかな？あと水色。他にも赤、黄色、青、橙…あとは一回だけ黒が光ったかな。
見てた限りだからわからないけど他にも光ってたんじゃない？」
そう答えてから彼の顔を見ると心底意外という顔をしていた。
彼と顔を合わせていると、丁度水色が光った。
「どうぞ？聞かれたくないなら部屋から出ておくよ」
「いやいいっす。」
そう言うと彼は目の前で通信機にあるボタンを押し耳に当てる。
「どうしたんっすか、先輩」
やはり彼と水色の関係は深かったのかと思いつつ静かにベッドへと腰掛ける。
彼が声を掛けたのち時間をおいて突然通信の先が騒がしくなる。
通信先には数人人が居るのか複数人の声と、“生きていたのか”という声がかけられている。
やはり数日連絡が取れにと死んだこととして扱われるのか。
それにしても騒がしすぎる。
「うるさいっすよくそ先輩。耳が壊れるじゃないですか」
耳元で叫ばれた彼はもっとうるさかったのか通信機を耳から遠ざけている。
彼の口から出た勝ったのかという言葉でやはり戦争していた国の人間という事が分かった。
そのあと二,三言話したのち通信機をこちらへ差し出してくる。
「情報提供お願いします。嘘みたいな情報はけば殺しますんで。」
そう言って彼は先程帰したナイフをこちらに向ける。
「誤情報を与えたってこちらにメリットなんてないさ」
そう言い彼の手から通信機を受け取り耳に着ける。
「聞こえますか？変わりましたが」
『嘘は言うなよ、お前はどこの誰や。』
通話越しでもわかる警戒しきった低い声。
西の方の人間なのか少し訛った話し方。
「名前はA。貴方達の居る場所が何処か知らないから何処のとは言いにくいわ。」
『なんや言いにくい場所でも居るんか？』
「そんなわけないでしょ、そうね…最近戦争した国のどちらかの人間であるなら、Ｒ国からは北東に、Ｗ国なら北西の方向に見える森の中よ。」
『嘘は言うなと言った筈やが…？』
あまりに信じられないことなのか、まったくと言っていいほど聞く耳を持たない。
そう思うと目の前にいる彼はとても要領が良いことが明らかだった。
「そうね、じゃあ森へ来るといいわ。そうしたら貴方達も信じられると思うわ。」
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アホです - やば好きです (4月28日 20時) (
レス) @page25 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すきいあああ (4月28日 20時) (レス) @page25 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - おもしろいです! 私の推し、まんちゃんがいて、もうサイコーです!!!!www (2021年6月26日 11時) (レス) id: bf9a84df86 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - コメント失礼します！とても面白いです！続きが気になります！ (2021年6月4日 0時) (レス) id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
ぽko(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。 そう言っていただけてうれしいです！^^ 元は男主予定でタイトルを作っており、編集忘れで矛盾していました。ご指摘ありがとうございますm(__)m (2021年4月17日 23時) (レス) id: 19e8c743d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽko | 作成日時：2021年2月5日 12時
