>> 片想われ中 .. 2（ Nozomu.K ）

『 34 』 ページ4

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『やっべ。寝坊した ！！』





はい、最悪な目覚めでございます。





今日は小瀧とデート(？)の日。





『昨日設定したはずやのに …… ！』





目覚まし時計にキレながら、

服を選ぶ。



でも、迷うほど時間もなくて、

こだわりもないので奈美と買った

服を着る。



シンプルなトップスに

おニューのガウチョパンツ。






可愛い、とか思ってくれるのかな。



まあ、まだ恋する乙女でもないし ！



期待することなんてな ー んもあらへん





『… っ わ、時間やばいな ！』


大「どないしてん、そんな急いで」





バタバタと騒がしく用意してると

大毅がテレビのリモコン片手に尋ねる。





『今日デートやねん ！』


大「やからか ー、……… はあああああ ！？」


『ごめん、もう行くわ ！』





またシスコンっぷりを発揮しそうに

なった大毅に背を向けて、

ダッシュで待ち合わせ場所の公園へ向かった。





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『ほん っ っ まにごめん ！！』


「お ー そ ー い ー」





顔の前で パチン、と手を合わせて

小瀧に謝る。



小瀧は公園のベンチに座って足をブラブラ

させながら、少し怒ってたけど





「ま、俺が誘ったんやから、許したるわ」





なんて、ちょっとかっこつけてた。





私服、やっぱりかっこいいな。





今日の小瀧を見て、またしみじみ思う。





「よし、じゃあ 行こか ー」





ギュ、と私の手を取って歩き出した

小瀧の少し後ろをついていく。





「あれ、今日はええの ？ 手」





自分からやっといて驚いた表情で私を見た。





『今日だけね』


「…… おう」





意外だったのか口元に手を当てて

ふい、と顔を背けた。





……… ニヤけてんの バレバレ。









そんな小瀧に愛着が湧いてきてる私は

どうしてしまったんだろう。





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