フィールド233 ページ9
·
骸「…A?」
XANXUSさんと少し駄弁っていた時だった。
いつ来ていたのか、むっくんが少し遠くから声をかける。
貴方「あれ?むっくん、いつ来てたの?」
骸「さっきですけど…そちらの方は?」
貴方「迷子の迷子のXANXUSさん←」
XANXUS「かっ消すぞ←」
貴方「ごめん間違えた。
暇を持て余して遊びに来たXANXUSさん←」
骸「……XANXUS…」
……あ、あれ?むっくんとXANXUSさんって知り合いだっけ……?!
何か露骨に嫌な顔してますけど?!
貴方「知り合い?」
骸「いえ、初対面ですよ。
僕は六道骸と言います。よろしくお願いしますね」
微笑んで友好的に接するむっくん。
だが、付き合いの長い私は分かるぞ…。何か不機嫌なんだが…。
骸「にしても、どうやってここに?」
貴方「それが自分でも分かんないんだって〜」
骸「え、本当に迷子じゃないですか←
…まあ多分、彼がここに来たのは偶然ですよ」
私達の会話を不機嫌そうに聞いていたXANXUSさん。
まあ、小馬鹿にしてたからね←
しかし、むっくんの言葉に少し耳を傾けた。
XANXUS「偶然…?」
骸「ええ。稀にあるんですよ。
偶然誰かの精神世界とリンクして、偶然そこに行くってことがね」
貴方「じゃあ、もうXANXUSさんとは会えないって感じ?」
骸「そうですね。実際に会わなければそうでしょう」
その言葉を聞いて、心の中で大きくガッツポーズをきめる。
よかった!!私なんかがXANXUSさんと会う訳ないから、今回の失言はノーカン!!←
貴方「あ、もう消えかかってんじゃん」
半透明になっているXANXUSさんの足元を指す。
彼は指した先を目で追い、不思議そうに足元に手を持っていった。
しかし、半透明となっている今、彼は自身の足を掴むことなく空を切る。
XANXUS「…なんだこれ」
貴方「帰る合図…みたいな?」
骸「そんな所です。そろそろ戻りますよ」
足元だけだった半透明化は全身へと変わっていく。
そんな現象にXANXUSさんは手をじっと見つめていた。
貴方「またね〜☆XANXUSさん」
骸「会うかも分からない彼にも「またね」なんですか?」
貴方「まあ、もしかしたら会うかもしんないじゃん?」
骸「……呑気ですね、相変わらず←」
貴方「今めちゃくちゃバカにされた気がするんだけど?!←」
むっくんと話していると、XANXUSさんに「おい」と呼ばれる。
素直に彼の方を向く。その時、少し暖かくて柔らかなもの頬に当たった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 604人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クレヨン | 作成日時：2020年9月21日 5時
