フィールド254 ページ30
ツナ『そんな…っ!じゃあAは…』
リボーン『A、出られそうか』
貴方「そのタービンの仕組み次第かな」
リボーン『そのタービンは縦横の4方向から突風が流れるが、ランダムで1方向だけ風が出ない。
あと今はリング争奪戦中だからな。巻き込まれないように気を付けろ』
ごっきゅんの邪魔にもベルの邪魔にもなりたくないから、多少強引にでも出る方法を考えよう。
1番早いのは幻覚や有幻覚を使う方法だけど…。
どうしようかな……。
貴方「縦横ね…。了解。
多分行ける」
サカモトさんには鞄の中に入ってもらう。
少しの間我慢してもらおう。
スクールバッグを肩にかけ、扉があった縁を掴む。
そして、近くにあったタービンの上に飛び乗った。
貴方「よっ…と」
単純だったらよかったけど、案外複雑に風が流れている。
ん〜…どうしたものか……。
…あ、そうか。
不安そうに鳴くサカモトさんの声が聞こえた。
そんなサカモトさんを安心させたくて、鞄を優しく撫でる。
貴方「あと少しだけ頑張ってね、サカモトさん!」
そして、風に乗ってこの階から離れることを目指す。
ツナ『あぁ!風に流されちゃった…!』
違うよツナ。
リボーン『いや、あれは意図的だな』
そうそう。
複雑に吹く突風を利用して身を任せる。
さっきこっちに行ったら戻ったからあっちに行って…。
あ、ごっきゅんとベルだ←
特に声をかけるわけでもなく、出口を目指す。
そしてどうにか強引に方向を変えて、階段まで行くことができた。
貴方「ごめんね、サカモトさん」
「きゅい!」
風の当たらないところまで来てから、バッグからサカモトさんを出し、優しく抱きしめる。
するとサカモトさんは可愛く元気よく鳴き、私の頬に擦り寄ってきた。
ありがとう、サカモトさん…。
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作者名：クレヨン | 作成日時：2020年9月21日 5時
