05 水と油、まぜるな危険。 ページ6
｢あぁ！？てめぇなんつったこの脳筋女ァ！！｣
｢だから高笑いうっせーって言ってんだよ！｣
いつも通り登校したらなんでこの二人が喧嘩してるの？おかしいよね？
Aちゃんとかっちゃん。
この2人は昔から仲良くない。
初コンタクトがあれなもんだからか。
かっちゃんのなかでAちゃんはブラックリスト入りしたし、Aちゃんの中でもかっちゃんは敵認識なのだろう。
･･･いや初対面だとAちゃんは親しげに話してたけど。
｢はぁ！？｣
｢なんで朝からてめぇの高笑いを聞かされなきゃいけねぇの！？自重しろ！！｣
｢てめぇブッコロス！！！｣
『いやいや嬢ちゃん落ち着けって！
おっ、坊主来たか！』
｢クー・フーリンさん｣
見えないながらもAちゃんを止めようとするクー・フーリンさん(ランサー)。
この状態でも喋らるようになったのはつい最近だ。僕も慣れてきたらしい。
『まずは嬢ちゃんの机の上見てくれや』
机の上？と思いつつAちゃんの机の上を見やる。
そこにはクラスのトランプが散らばっていた。
･･････何となく察した。
『嬢ちゃん、今朝からトランプタワーに挑戦していたんだ。
あとラスト2枚ってところであの爆発坊主が来ちまって。
高笑いをした拍子にトランプタワーが崩れちまったモンだからな』
｢うるさい上に邪魔ときたらAちゃんの取る行動は限られますからね｣
『殴って黙らせるかキレるかの２つだ』
コソコソとはなす。
傍から見れば僕は独り言を喋ってる変人だが、今はかっちゃんとAの喧嘩へ皆は目を向けている。
｢私がなにかしてる時は高笑いすんな！！！
折角あそこまで頑張ったのに！！｣
｢知るか没個性！！｣
『あぁ！？てめぇ表出ろ！！』
｢何言ってるんですかクー・フーリンさん！？｣
小声で叫ぶという器用なことをする僕。
どうやら没個性という罵り言葉がアウトだったらしい。
彼らはAちゃんと、個性に対する悪口は許さない。
｢るっせぇ！！！没個性は自分でも分かってるわアホ！！！｣
『うぐっ！！』
｢うわああ！？2人とも喧嘩はやめて！！｣
Aちゃん自身の口から言われる没個性は怒りよりも悲しみの方が勝るらしい。
クー・フーリンさんが胸を抑え蹲った。
慌てて仲裁に入った頃に鐘がなった。
2人とも不機嫌そうに自分の席へ戻っていった。
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きゅうり - 物凄く好きです。もう更新はなさらないんですか？ (4月5日 15時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
シツ(プロフ) - 立てばイケメン喋れば残念戦う姿はバスターゴリラ(？)ガウェイン強いですよねー (2020年6月14日 19時) (レス) id: 0ba0375d27 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - りさこさん» コメントありがとうございます！第六特異点ほんとにキツかったです…。ありがとうフレンドのエウリュアレちゃん…。今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - Yuki@萌え探求者さん» コメントありがとうございます！初見で面白いと思っていただけて本当に嬉しかったです…！更新は気まぐれになってしまいますが、気長にお待ちください！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - とろけるチーズさん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまって申し訳ないです…。ゆっくり自分のペースで更新していきたいと思うので、気長にお付き合いください！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てひつる | 作成日時：2018年3月11日 10時
