11 脳筋乙女は凄かった ページ13
Aちゃんとかっちゃんの様子を盗み見る。
Aちゃんは完全に虚をつかれたらしく、目をぱちくりしていた。
･･･その後とんでもない顔になったけど。
かっちゃんは推薦という言葉をゆっくり反芻し･･･。
「ンだと脳筋テメェ！！！」
叫んだ。
先程のかっちゃんの発言を根本から覆すこの事実。いや噂。
嘘かと思うもAちゃんの行動ですぐ否定された。
「おいお前まじなにでかい声で話してんだよ空気読め」
「ぐえっ！」
「Aちゃん！？ストップストップ！！」
かっちゃんの取り巻きの1人(発言主)の襟元を締め上げていた。
本当にAちゃんの顔つきがヤのつく人。危ないAちゃん。
「おい出久と勝己、お前ら頭出せ」
「な、なんで？」
「殴って記憶消す」
「ちょっと落ち着いて！！？」
拳を握りながら僕に近づくAちゃん。完全に悪役。
流石は脳筋。諭すという選択肢は元よりないらしく実力行使ときた。
「おい脳筋女説明しやがれゴラァ！！！」
「･･･説明した後で殴って記憶消せばセーフか」
『えぇ、勿論ですよマスター。
結果よければ全て良しです』
「Aちゃんとりあえず殴るのやめようよ！？」
天草さんはAちゃんの行動を全面肯定。
さすがは同担拒否過激派。Aちゃんにゲロ甘だ。
かっちゃんの取り巻きはAちゃんの顔に威圧されたのか、スタコラと帰ってった。
こらAちゃん親指を下に向けないで。
「異例だけど“個性”が特殊過ぎるってのが理由で推薦を貰った」
「こ、個性？」
「テメェの没個性のどこが特殊なんだよ！！」
『おや、口には気をつけてください。
あまり調子に乗るとホッチキスでバチンとやりますからね』
「うっせぇなこっちだって聞きたいっつーの」
『マスター。私はここにいますよ。
あぁマスター！どうかこっちを見てください！』
ここまでがテンプレである。
かっちゃんが罵りサーヴァントが怒りAちゃんが否定し･･･。
これが日常に近い事である。なんてことだ。
･･･推薦が来たって、なんで黙ってたんだろう。
少し心に暗い靄がかかり始めた時、
「2人受験頑張ろうとしてるのに、私だけ推薦とかモチベーション下がるでしょ。
だから内緒にしようとした」
Aちゃんが申し訳なさげに言ってくれた。
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きゅうり - 物凄く好きです。もう更新はなさらないんですか？ (4月5日 15時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
シツ(プロフ) - 立てばイケメン喋れば残念戦う姿はバスターゴリラ(？)ガウェイン強いですよねー (2020年6月14日 19時) (レス) id: 0ba0375d27 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - りさこさん» コメントありがとうございます！第六特異点ほんとにキツかったです…。ありがとうフレンドのエウリュアレちゃん…。今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - Yuki@萌え探求者さん» コメントありがとうございます！初見で面白いと思っていただけて本当に嬉しかったです…！更新は気まぐれになってしまいますが、気長にお待ちください！ (2020年1月3日 18時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
てひつる - とろけるチーズさん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまって申し訳ないです…。ゆっくり自分のペースで更新していきたいと思うので、気長にお付き合いください！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 59b0e3aa20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てひつる | 作成日時：2018年3月11日 10時
