検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:36,756 hit

episode7 ページ8




「どうじゃ、接客の方は」


着物を脱いでいる私に月詠が尋ねる。


「うーーん、難しいね、やっぱり。スキンシップ多いし。相手がどう言えば喜ぶのかまだわかんない」


「そうか?初めての割には出来ていたと思うぞ」


「ほんと!?ありがとう、月詠」


そういいながら楽な着物に着替える。

「ああ、そうじゃ。A、ついてきて欲しい所がある。

「?うん、いいよー」


どこだろう、と考えて歩いていると
ここじゃ、といわれてある小さなお店に辿り着いた。

「月詠、ここは?」

その質問に答えることはなく、


「日輪、連れてきたぞ」

その小さな店の奥へ声をかける。


日輪?誰?

お店の奥から出てきたのは
それはそれは美しい女性だった。

艶やかで白い肌。凛とした瞳。


つい、綺麗…、と言ってしまった。


「やだね、そんなにジロジロ見ないでおくれよ」


聞こえていたようで慌てて口に手を当てる。

「…っ、ごめんなさい、本当に綺麗だったもので」


すーっと車椅子で私の方へと近づいてくる。


「あんたが、Aかい?月詠から聞いたよ。
まさか、こんな綺麗な子が春雨とはねぇ。」


もったいないわ、といってくれる日輪さん。
まあ、私も最初は春雨に入るなんて考えてもなかったからね。
拾われたようなもんだし。


「ありがとうございます。ここで
しばらく働かせていただくのでよろしくお願いします」

そういってお辞儀をする。


「それと同時に情報収集も頼むよ。正直百華だけでは、追いついてないんだ。いくら捕まえても減りやしないね。完全にイタチごっこだよ」


やはり現状はよくないらしい。


「私もできる限りのことはします」


「ああ、お願いね」








「日輪さん、綺麗だったなぁ。ねぇ、月詠もそう思うよね?」


「当たり前じゃ。日輪は鳳仙が生きていた頃の吉原の太陽だったんじゃ」


吉原の、太陽??


「それ、どういうこと。それって日輪さんが車椅子なのと関係あるの」


「ああ、今日は寝ていて出てこなかったが日輪には子供がいるんじゃ。その子供を守ろうとして自分の足を犠牲にしたんじゃ。それから鳳仙が吉原に日輪を、つなぎとめておったんじゃ」


そうか、それで神威が来て鳳仙が倒され、自由の身になったってことか。

鳳仙のやりたかったことってなんだったのだろう。
分からないな。

「そっか、私も鳳仙については詳しくは知らない。
だけど今は幸せそうだね」


「ああ、そうじゃな」


さ、仕事をしなきゃ!

episode8→←episode6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:土方十四郎 , 銀魂 , 神威   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

とみおか(プロフ) - (。・ω・。)さん» コメントありがとうございます!!土方さんかっこいいですよね( *´艸`)読んで下さってありがとうございました! (2020年4月6日 19時) (レス) id: 61b55ba5a9 (このIDを非表示/違反報告)
(。・ω・。) - 土方さんサイコーです!!この作品は面白かった (2020年4月5日 21時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
とみおか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて嬉しいです。読んでくださってありがとうございました! (2020年3月13日 0時) (レス) id: 61b55ba5a9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 面白かった。 (2020年2月19日 15時) (レス) id: fbe7a16596 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とみおか | 作成日時:2019年10月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。