episode26 ページ28
、
「そうですかい、あっちでも元気にやってくだせぇ」
「ありがとう」
じゃ、いくね、といって手を振る。
「気をつけて行ってくだせぇ。あそこにはメスゴリラがいるんで襲われないように」
…メスゴリラ??
、
、
「……あった。ここだ」
確かに万事屋銀ちゃんと達筆に書かれている看板がある。
階段を上ってインターホンを押す。
中からはーい、という声がした。
扉が開くと新八くんだった。
「Aさん!!どうしたんですか?」
「銀時に用事があってね、来ちゃった。銀時いる?」
すると急に新八くんが目を泳がす。
恐る恐る口を開いた。
「…あの、銀さん、まだ寝てるんですけど…」
「は??」
え、待ってよ。いま10:30何だけど。
そんなに起きるの遅いの??
1日何時間睡眠したら気が済むのよ。
「新八くん、勝手に上がらせてもらうよ?」
「え!?ちょ、ちょっとAさん!」
靴をほっぽって障子をスパーンと開ける。
「おい、いつまで寝てんだ。いい加減起きろ」
反応はない。
これさぁ、斬っていい??ねえ、斬っていい??
「銀時くらえ!Aちゃーーーーんキーック!!!」
「ぐへぇ!!!!いってぇな神楽ぁ!!!」
やっと起きたか。ちなみに私は神楽ちゃんじゃないんですけどね。
「もーーー、安眠妨害だよ?もうちょっと寝させてくれてもいいじゃん。ってか神楽、お前も起きんのが早い…………なぁ………」
さぁっと顔が真っ青になる銀時。
「ここまで寝てるとはいい度胸ね、銀時。」
「あれぇーーーー???Aちゃんじゃーーん?
俺寝てないよ??ちょーーっと横になってただけだよ??」
「あほか、そんな通じるか。さっさと着替えてよ。
今日は銀時に用事があってきたの。」
くるっと踵を返し、応接間に戻る。
そこで透かさずお茶です、と言って出してくれる新八くんは神様のように思えてくるよ。
のそのそと着替えて歩いてくる銀時を
キビキビ歩け、と急かす。
気づいたら神楽ちゃんもいて、目の前のソファに3人を座らせる。
「私、もうすぐで地球を去るわ」
静かに私はそういった。
、
66人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とみおか(プロフ) - (。・ω・。)さん» コメントありがとうございます!!土方さんかっこいいですよね( *´艸`)読んで下さってありがとうございました! (2020年4月6日 19時) (レス) id: 61b55ba5a9 (このIDを非表示/違反報告)
(。・ω・。) - 土方さんサイコーです!!この作品は面白かった (2020年4月5日 21時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
とみおか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて嬉しいです。読んでくださってありがとうございました! (2020年3月13日 0時) (レス) id: 61b55ba5a9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 面白かった。 (2020年2月19日 15時) (レス) id: fbe7a16596 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とみおか | 作成日時:2019年10月7日 23時