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2日後_____
みおと空港でアメリカ行きの飛行機を待つ
「ほんとにAがいなくなるの寂しい」
「みおまでやめてよ!らしくないって」
「藤ヶ谷くんだってそう思ってるのになんで言わなかったの?後悔するでしょ?」
「いいの、これが最善の選択だから」
うまく笑えない
みおも分かってくれたらしく
出発の時間までカフェで時間を潰していた
『…渉のばかっ!!』
『…』
『もう二度と会いたくないっ!さよなら』
『…』
なになに?男女の揉め事?
空港で取り乱してる彼女となんも言わない彼氏
太輔みたいに髪チャラついてるけど背の高い無表情な人
最後には彼女さんのビンタくらって
彼女さんはゲートに入っていった
「まんがみたい」
「Aは呑気なこと言い過ぎ」
べしっとチョップされる
「ほら彼氏さんらしきひとこっち戻ってきたやん」
小声でコソコソみおがおしえてくる
彼氏さんが通り過ぎたんだけど
その横顔みたらビンタの時引っ掻かれたように血がついてて
「ちょ?!A?!」
無意識に彼氏さんの方に私は走ってった
「血!!!!」
思いがけず大声で叫んでしまった、やらかした
その彼氏さんは私に驚いて振り向き手でほっぺを触る
「ほんとだ…」
「もし良ければこれ、返さなくてもいいので」
断る彼にむりくりにハンカチを渡しわたしはその場を後にした
「…ありがとう名前は、?」
「Aです。わたし少し急いでるので!それじゃ!」
少し滑舌の悪い彼氏さんにハンカチを渡し
みおの元はもどる
「満足げだな」
「アメリカ行く前の最後の親切だね、いい気分」
「Aにいいことあるといいなぁ」
いい気分で飛行機を待っていた。
「…A……か、」
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作者名:る!! | 作成日時:2020年2月19日 11時