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私がアメリカ留学が決まったことは
いつの間にか学校中に広まってしまい
監督がこんなに満員を超えるのはいつぶりだっていうくらい観客が来てくれた。
目を閉じて集中する、
幕が上がる音、観客の静まる雰囲気、ライトの点灯音
__________
三角関係で報われない方をメインにする脚本を監督は書いた。
親友として好きな人に接する。関係を壊さないようにする。でもいつの間にか彼には彼女が出来ていた。
太輔は器用に演じている。
相手役の子を愛おしい目で見つめる。
切ない目で私がそれを見るのも時間のかからない問題だった
きっとアメリカに行ったらただのクラスメイトと思われそうだ、男女に友情なんてない、すぐ忘れられそうだ、悲しい、好きだと伝えればよかった、
いつもなら演じることに現実を重ねない自分
今日はおかしい。
「…っ………」
ボロボロと泪がこぼれ落ちてくる
「私はあなたが好きなのに…」
気付いたら台本に無い台詞を言ってしまっていた。
舞台袖の演劇部の人はざわざわして
その雰囲気が会場に伝わって行く。
時間が止まってしまう。
「おい、なに泣いてんの?」
優しくステージに登場したのは
紛れもない太輔だった。
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作者名:る!! | 作成日時:2020年2月19日 11時