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……
名前言わなきゃやられる…
「名前は藤ヶ谷太輔ですっ!」
「名前は佐藤Aですっ!」
同時に名前を言う始末
わざとでしょってくらい同時に第二体育館に響く名前
大声で言ったのが失敗だった
数秒後
次にがはははははと顧問の笑い声が第二体育館に響く
気に入った、他の奴らは青ざめて声も出ない中お前らは大声で自分を表せてるな
だが、私語厳禁、二度目はないぞ
とくるっと先輩たちが心配そうに見つめるステージの方に戻り始めた
藤ヶ谷太輔と目が合う…
「ぷっ…」
「ぷっ…」
笑うのを堪えるのは大変だったけど…
なんとか首の皮一つ繋がった…
「A、さっきはごめん」
「ううん、私も態度悪くてごめん、」
「あれ?でも俺と同じクラスじゃないっけ?」
「…クラスまだ馴染めてないからあんま人覚えてない」
「確かにな〜まだ知らない人ばっかだし仕方ないでしょそこは」
「演劇部入るの?」
「そうだな、演劇の仕事もあるから参考程度にって思って入ろうかなって」
「わ、仕事してるの、」
「ほんと少しね、まだ先輩の後ろしか任されないよ」
「私も将来は俳優として頑張りたいな〜君に負けないくらい!あ、名前は?」
「よくぞ聞いてくれました!俺は太輔!」
いつのまにかA、太輔と呼び合あるようになったのは時間もかからず
これが
藤ヶ谷太輔との出会い
最初は嫌なやつって言う印象が強かったんだけど
同じクラスになって、年を重ねるごとに
親さは増して行った。
同じ演劇部に所属して
彼は最近仕事があったりなかったりで
休むこともあったけど、それ以外ではちゃんと部活の練習に参加していた。
常に主役を張るのは
私か藤ヶ谷太輔のどちらか
物語によって主役の性別が違うけど
ほぼ必ずどちらかが選ばれた
たくさんの思い出があるけど
彼と恋愛関係になることは無かった。
“親友“
そして
“ライバル“
そんな言葉が私達には合っていた。
高校生活はとても楽しかった。
毎日が濃かった。
今私は
飛行機の中で
高校時代のアルバムを広げている
他の客からしたらなんとも不思議な光景だろう。
・・
そう、私は日本に帰るのだ。
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作者名:る!! | 作成日時:2020年2月19日 11時