演技指導 (ページ16)

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『YOUが来たいときに日本にきてプロデュースしてよ、日本に来ちゃいなよ』
「来ちゃいなよ？笑笑」
二宮さんも同じセリフを言われた。

すると二宮さんが
「いや、このまえドラマ共演した子がさそらもー滑舌悪いわ、緊張しまくりだわ、って感じでさ、まぁ、そこも可愛い所なんだけどね笑。Aさんの力でもっといい味引き出してあげてよ、デビューするキスマイは素はとてもいいやつばっかだから」

ってアイドルスマイルをしてくれた。

キスマイってなんなんだろう
未知の世界だな。

「きっとジャニーさんは君を必要してるんだよ、
　無理にとは言わないけど、君の力を貸して欲しいんだよ」

二宮さんは微笑みながら言う。

誰かに必要とされたことなんてあっただろうか

昔は演じてきたときだけだった。
でも今は演じることができない。

「行きますっ！行かせてくださいっ！」

そんなこんなで

私は日本へ戻ることになった。

演出家として、演技指導者として、

キスマイとやらを変えなきゃいけない

使命をジャニーさんから任せられた。

それから大学を卒業して、日本に向かう準備をした。

『俺は日本で待ってるから

　いつか

　納得してから戻ってこい』

太輔はほんとうに忘れてしまった？

太輔は今なにを考えてる？

もう芸能界はやめちゃったの？

聞きたいことがたくさんあったけど、あの卒業式の日から日本には帰ってないから、また再会したらと怖くなる時がある。
また心のない笑みだったらどうしよう。とかたくさん不安もある。

『YOUはきっとキスマイを成長させることができる』

　

社長私は、頑張りますよ

_________________ドテッ

もう朝だ。

時差ぼけしてなくて良かった、、

いい歳してほてるのベッドから落ちるなんて恥ずかしいけど、

アメリカとは違う日々になりそうだけど
頑張るって決めたんだ。

とことん鍛えてみせる！！！！！

「ふぁいとーおぅっ！」

某学園ドラマの熱血女性教師役風に

気合を入れて

彼らに会いにいく。