演技指導 (ページ11)

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…

アメリカ行きの飛行機は_______
アナウンスが流れ、搭乗ゲートを通らなければならない時間になった

「もう時間か、はやいなぁ.」
「そうだね、みお見送りしてくれてありがとう」
「ううん、当たり前だよ、
Aこそ、親友でいてくれてありがとう、」
「やめてよ、そんな言葉かけないでよ、」
「Aと出会えてよかった」
「私も」
「アメリカ行っても忘れないでね」
「もちろん、」
「Aの演技は世界に通用するって信じてる」

ギュッとハグをすると

2人ともぼろぼろ涙が溢れてくる

「アメリカで変な彼氏に捕まらないように！」

みおらしい言葉を最後にはかけてくれて
背中を押してくれた。

笑顔でゲート前でお別れした私達

みお、ありがとう私頑張るね

みおの姿が見えなくなりゲートの中に入ると

電話がなった

「はい？もしもし？」

「おい、」

その声は

ずっと聴きたくて聴きたくて、

堪らなかった人の声

「…太輔……」

「お前さ自分勝手すぎじゃね？
　ずりいよ、馬鹿じゃねぇの？」

暴言連発の彼は息が荒くて

「走ってきたんだけど、Aに会うために」

そんな俺に会わないでアメリカ行くの？って
怒ってる。

「これじゃ恋人同士みたいじゃんっ、」
「お前泣いてんの？、泣きてぇのは俺だっつーの笑」
「…っだって、」
「……どこにいんだ…
　あ！みっけた！！！」

その声と同時に

ガラス越しに

太輔をみつけた。