「Yuki」 (ページ49)

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佐久間から送られてきたグループLINE。

来週の火曜の夜？

空いてる…、よな。

Aの歓迎会という名の飲み会。

そういえばまだしてなかったな、なんて今思い出す。

Aがあの店でバイトを始めてから
もう数ヶ月経ってんのに、未だに歓迎会してないっていうのもどうなのよ。

そんなことを思っていると、

もう一件佐久間から送られてきたメッセージ。

と、一枚の写真。

激写という一言と共に送られてきたのは、

Aが振り返って笑ってる写真で。

これをグループに送るって…、

何してんの佐久間。

しかもあいつ仕事中だろ。

まあでも、これがまた凄え良い写真で、

めちゃくちゃ可愛い。

でかした佐久間。

静かにその写真を保存したのは言うまでもない。

俺変態か？

なんて自己嫌悪に浸っていると、

今度はAからのLINE。

［佐久間大介さん、セクハラです］

の一言に思わず声を出して笑う。

ほんっとこういうところ。

彼奴の、男に媚びないところが好きなんだよな。

好きだと気付いたのは
照がAに向ける視線を見た時だった。

あー、嫌なんじゃん俺。
って。

しっかり嫉妬して。

ただ、Aとはどうなりたいわけでもない。

今の関係を続けられたら俺はそれでいい。

彼奴を想う気持ちは嘘じゃないけど、

彼奴を想う奴が俺や照だけじゃないことだって、

好きだからこそ分かんだよ。

ていうか仕事しろお前ら。