- & side ace ページ34
『魔法史って事は、座学かな?』
グリム「げげっ!また魔法使えねーのか!?つまんねーんだゾ!」
ぶーぶーと不満を言うグリムを抱え、教室へと向かう。
━━━ 教室 ━━━
2限目「魔法史」
教室で待っていると、時間ピッタリに教師がやって来た。教師らしい服・整った髪・カツカツと姿勢を正し歩く姿…とても厳格そうな先生じゃないか!と、マトモな人間に出会えて喜んだのも束の間。
腕に大事そうに抱えられた目つきの悪い猫の姿を見て、『マトモな人…なのだろうか……』ととても不安になった。
トレイン「私は魔法史の授業を担当する、トレインだ。こちらは使い魔のルチウス」
教卓に鎮座する猫…改め ルチウスは、紹介と共に大きく欠伸をした。…というか、飼い猫じゃ無くて 使い魔なんだ…
トレイン「君たちには、この世界に繁栄をもたらしてきた魔法についての歴史を学んでもらう」
ルチウス「オ゛ァ〜〜〜」
トレイン「私はレポートだけでなく授業態度でも評価を行うぞ。居眠りは許さない。
では、まずテキスト15ページを開いて。ドワーフ鉱山で宝石の採掘中に発見された魔法石についてだが……」
ルチウス「オ゛ァ〜〜〜」
トレイン「この世紀の発見により魔法エネルギーは広く世界に知られることとなり、この年は魔法元年と呼ばれ……」
ルチウス「オ゛ァ〜〜〜 ファッ」
『…ルチウスが気になって集中出来ない…』
エース「ふぁ〜…」
デュース「おぁ〜〜ドワーフ鉱山で……おぁ〜〜魔法エネルギーが…」
グリム「ゔ〜もっとバーン!って魔法使える授業がいいんだゾ〜」
ーーーーーーー
side ace
トレイン「今日はここまで」
トレインはそう言うと、ルチウスと共に教室を後にする。やっと終わったぁ!あー、ねみぃ…
椅子に凭れ掛かりながら、大きな欠伸をひとつ吐いていると、ひとつ前の席に座っていたAがこちらに振り返った。
『次は何だっけ?』
デュース「体力育成だ」
隣に座っていたデュースが答える。
「お。眠気覚ましにちょうど良い─…って、」
おいおい待て待て…
体力育成って事は……着替えるじゃん…!!!
ガタンと勢いよく立ち上がり、着替えの準備をしていたAの腕を掴む。
「おいっ!A!ちょっとこっち来い!!」
『わわっ!ちょっと、何!?』
バタバタと教室を離れ、人目の少ない場所まで走る。
……この辺なら大丈夫か。
パッと腕を離し、不思議そうな表情のAに単刀直入に切り出す。
「お前、女だろ」
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ぬ(プロフ) - 平凡な人さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽観的でちょっと抜けてる監督生ちゃんと、愛重めのユウくんの今後も楽しみにして頂けると嬉しいです! (2022年7月29日 18時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» お返事遅くなりすみません!こちらこそいつもありがとうございます!(ᵔᴥᵔ) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - ぬ、主ちゃんがかわゆいッッ!!ユウくんが出てきたのにはびっくりしました!ヤンデレ…ですかね?いつもありがとうございます!次も楽しみに待っておきますね!更新お疲れ様です! (2022年7月29日 15時) (レス) id: 5666188338 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お知らせ了解です!いつもありがとうございます! (2022年7月25日 21時) (レス) @page36 id: 1b74a0ce77 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» いつもありがとうございます(*^^*)コメント頂けてとても励みになります!来週も更新出来るように頑張ります! (2022年6月10日 17時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬま | 作成日時:2022年4月18日 10時