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序章【変わるもの】 ページ1
突然だけど、私の名はA・カルヴィ。
と言っても、この名前は偽名だ。ある家族から逃げるため、こうしてるだけ。
黒い髪に黒い瞳の、偽りの姿。まあこれも、意外とばれないものだ。
私が住むのはラプラス。古くからある、歴史豊かな音楽の街。昔は二つのマフィアが住み着いていたけど、今は比較的平和な市だ。
そんなラプラスにある警察署で雑務をこなし、生計を立てている私は、賢さを見出だされたからここにいる。
まだまだ若い17の娘らしく、華やかに振る舞ったり、可愛らしくしたらいいのかもしれないけど、興味がない。
──そう、私には、面白いと思えるものが無い。
別に感情とかが無いわけではない。ただ、ほとんどの事に興味が湧かないし、面白いとも思えない。
つまらない雑務をこなしながら、せめてひとつでも趣味があればと考え、私の人生こんなものかと考える日々。
だけど、偶然。
私は、本当に偶然、見てしまった。
──ある人の
変わるものもあるけど、……変わらないものも、きっとある。
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