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#27 愛せた ページ33

__感じたことのある温もりが、身体に伝わる。

炎の熱とは違う、そう、まるで体温のような__


「無茶してんじゃねぇよ、A……!」

『フー、ゴ……?』


彼の腕が背中にまわされている。
彼の胸が口元に押し付けられる。

彼に、抱きしめられている?


ああ、そうか、私。

本当は、強がってただけだったんだ。


生きてたいだけじゃない。

悪魔と市長に復讐?
それもあるけど、きっとそれだけじゃない。



『私、フーゴの隣で……笑っていたかったんだ』



日常を変える力を望み、自分の力を信じてる、私に足りないものを全て持った彼を_


『堂々と、愛したかったんだ……』


フーゴは、私に無い力や想いを秘めてる。
出会った時から、それを感じてたんだ。

だから、あんなに惹かれたんだ……。


フーゴの相変わらず火薬くさい胸元に顔を埋め、私は1つの決意をした。

幕間3 彼は届かない→←#26 会えない



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作者名:cc | 作成日時:2017年12月28日 10時

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