恐竜くんとヌナ

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チャニは学校に着くといつも一緒にいる友人達を見つけてそちらへと走っていった。

先輩の家に1泊したとは思えない若々しいチャニとは対照的に、後輩を1泊泊めただけとは思えない眠そうなぶーちゃん。

「あいつ元々元気な上に、Aがいると2倍元気になるから疲れる……」

とボソリ。ボノニはそんなぶーちゃんをほのぼのと見守っていた。この2人はいつもこんな感じの関係性です。

「あ、そうだ。今日から近くのカフェで新作出るからお昼行かない？」

スマホを見ていた私が顔を上げて言うと、うん、別にいいよ、というボノニ。

「新作！？ほんとに！？！？2限終わったらダッシュで行かなきゃ…」

と、さっきの疲れが嘘のようにノリノリなブ・スングァンさん(男子大学生)。

やった〜楽しみだな〜なんて思いつつ、教室の扉を開けていつもの席についた。トートバッグを探っていたぶーちゃんが見慣れないペンケースを取り出す。

「あ、これチャニのペンケースだ。混ざっちゃったか〜」

「今日はディノがペン無し生活？」

「いや、まだ1限始まるまで時間あるんだから届けに行ってあげなよ」

辛辣な2人に対して私が突っ込むと、私の机の上に置かれるペンケース。

「お願いしまーす、優しいAせんぱい」「チャニもAの方が嬉しいよ」

なんて、こういう時だけチームワーク発揮してくるからむかつく。

私は仕方ないなぁ、とそのペンケースを手に取り重たい腰をあげる。…あの子、1限は何棟にいるんだろうか。

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