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第１６話 はちゃめちゃショーユニットと私 ページ38
類「うん。この台本の筋は把握したよ。『ツカサリオン』はオーソドックスな英雄譚だね」
英雄譚……
類「主人公の王子ペガサスは、人々を苦しめる魔王を倒すべく旅に出る」
類「道中、仲間を見つけて、まずは、村を苦しめるドラゴンを退治」
類「そして最後は、魔王との一騎討ち。魔王を倒したペガサスは英雄として町の戻っていく……と」
類「うん。司くん、いい演出を思い付いたよ。少し聞いてくれるかい？」
司「おお、早速か！どんなアイディアだ？」
どんなアイディアかしら？
類「観客が王子ペガサスに深く感情移入できるように、過酷な旅の始まりへの、強い決意を表現したい」
感情移入は大切だものね
司「ふんふん」
類「そこで、雷を落とそうと思う」
司「ふんふ……うん？」
雷?……雷!?
えむ「雷!?カッコイイ〜!」
類「だろう？そして丁度ここに、プラズマを発生させる装置がーー」
司「いや、いやいや!なぜ、こんあものがある!?」
類「こんなこともあろうかと思って、用意しておいたんだよ、司くん」
こんなこともあろうかとってなんだっけ？
司「いい顔をするな！大体そんなものどう考えても危険だろう」
類「装置を舞台上に固定しておけば、お客さんは安全だよ。触ったら死ぬけどね」
触ったら死ぬ……
マヒルは一歩下がる
司「オレのリスクが高い!」
第１７話 はちゃめちゃショーユニットと私→←第１５話 はちゃめちゃショーユニットと私
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