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第３９話 諦めた夢と私 ページ4
愛莉「でも……!」
雫「愛莉ちゃんは、今も昔も、ずっとアイドルだよ。辛いとき、支えになる言葉をくれたのも、それに、本当のアイドルになる夢を教えてくれたのも……」
雫「全部、愛莉ちゃんだった」
愛莉「……!」
雫「だから愛莉ちゃんは、きっと他の人にももっともっと希望をあげられると思う」
雫「そんな愛莉ちゃんを、私は見てみたいの」
愛莉「……」
愛莉「……ホント、雫ってズルい。そういうところ……」
雫「え？ズルいかな……?」
愛莉「雫にそんなこと言われたら……断れるわけないじゃない」
雫「それじゃあ……!」
愛莉「でも!アンタも……一緒にやるのよ!!」
雫「え？」
愛莉「さっきも"本当のアイドルになる夢"を私が教えてくれたって言ったわよね?」
愛莉「その夢があるなら……諦めないでよ!!」
雫「……!」
愛莉「雫にとってのアイドルがわたしなら、わたしにとっての理想のアイドルは、雫なの!!」
愛莉「ずっと追いつけなくて悔しかったのに、もっとステージの上に、自分だけアイドルに戻るなんて……できないわよ……」
雫「愛莉ちゃん……」
雫「……わかった。一緒にアイドルをやろう、愛莉ちゃん」
愛莉「……!」
雫「ううん。本当は、わたしもいつか愛莉ちゃんと一緒にアイドルをやれたらってずっと思ってた」
雫「一度を諦めちゃった夢だけど、愛莉ちゃんと一緒なら、きっと、追いかけていけると思う」
愛莉「……雫!」
愛莉「……ええ！わたしこそ、今度こそ絶対に諦めたりしないわ」
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