第５５話 諦めた夢と私 ページ20
みのり「え!?えっと……!『あしたのきぼうをあげ隊」は、どうでしょうか？」
悪くないけど……
愛莉「さすがにそのまんますぎでしょ……。ある意味アイドルらしいっちゃアイドルらしいけど……」
ヨル「私そんな長いアイドル名は嫌だよ……」
みのりごめん……フォローできないよ……
雫「それなら、英語にしてみたらどうかしら?明日はTOMORROWで頑張るはFIGHTで希望は……」
愛莉「FIGHTの意味は頑張るじゃなくて戦うでしょ!」
遥「､私は、あれが好きだな。『もっともっと』ってみのりの口癖」
ヨル「私もだよ！」
みのり「え？」
遥「頑張って上手くいかなくても、もっともっと頑張る。そういう諦めない気持ちが伝わるから」
ヨル「私もだよ、なんだかもっと頑張れそうだもん！」
雫「もっともっと……。『MOREMOREFIGHT』なんてどうかしら？」
し、雫さん?
愛莉「なんでまたFIGHT引っ張んのよ！格闘技でも始めるつもり!?」
ヨル「雫ナイスボケ、愛莉ナイスツッコミ!」
ヨルはふたりにグッとサインを送る
みのり「『MOREMOREJUMP!』はどうかな？」
遥「『MOREMOREJUMP!』……」
みのり「うん。みんなで夢見たアイドルに向かって手を伸ばそうって感じが出るかなぁって」
ヨル「いい名前だね」
雫「……そうね。それに私達、色々な壁にぶつかってしまって、一度はアイドルを辞めてしまったけど……」
愛莉「いいわ!!今度は５人で、そんな壁飛び越えていきたいものね!!」
遥「ふふっ。私もいいと思う。じゃあ決まりだね」」
ヨル「今日から私達は『MOREMOREJUMP!』!!」
愛莉「そうと決まれば、初練習よ!用意はいい?みのり!」
みのり「はい！桃井先輩!」
雫「あ、もう同じグループのメンバーなんだから、"先輩"をつけなくていいんじゃないかしら？」
みのり「え？じゃ……じゃあ……。愛莉ちゃんと雫ちゃん」
みのり「えへへ、なんだか照れちゃうな……」
愛莉「ほらほら!ボーってしてないで、やるわよ……!」
みのり「あ、は、はいっ!!がんばります!!」
遥「……ふふっ」
ヨル「これで一件落着だね!」
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