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#154 ページ10
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黄瀬の手を引いてアクセサリー屋を探す。けれど、ぶっちゃけチェーンなんてどうでもいい。
嬉しい。嬉しい。嬉しい。
黄瀬と結ばれたのだ。好きな人と一緒に居ていい。そう本人に言われたのだ。嬉しくないわけがない。
「………へへ」
小さな声。私は横目で繋いだ手の先にいる黄瀬を見る。黄瀬はへにゃ、とした顔をしてる。
…………黄瀬は男で、手だって身体だって私より全然大きいのに、可愛い、なんて。
あついな。
繋いだ手も頬も………焼けるよう。
これが好きな人と結ばれる、って事なんだ。………夢じゃ、ないんだ。
「センパイ!あそこ!アクセサリー屋さんがある!」
「よっしゃ、いくぞ」
私と黄瀬は2人、並んでアクセサリー屋に向かう。チェーンを2本買って、笠松達と合流した頃には花火は終わってて。
私と黄瀬はずっと、手を繋いでた。
成就
(私の誕生日、なんでもない日に意味ができた。)
(センパイの誕生日は、俺達の記念日でもあるんだ)
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作者名:O | 作成日時:2021年10月29日 21時