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#195 ページ42







 そんなことを思ってると、前に座る男の人_カメラとか持ってるから記者か?_が話してるのを聞こえた。


「今日鷹村勝てるか〜?確か減量苦だって言ってたぞ。いくら計量は前日だからってスタミナが戻ってるとは思えない」

「そうだな………計量時オーバーしてたって聞くし、相手は世界の期待ホープ・リチャードだろ?」


「そうだ。………今日は女王、負けるかもしれないな」

「…………!」




 そんな会話だった。"女王が負けるかもしれない"、その言葉に立ち上がる。センパイが減量苦、負ける………………?あの最強なセンパイが??


 想像できなかった。あのセンパイが負けるなど。………………けど。


 控え室に向かおうとする足が止まる。センパイが負ければボクシングをやめてくれるかもしれない、そう思った。


 今日の試合に負けてやる気を無くしてくれるかもしれない。………なにか取り返しのつかない怪我をする前に、やめてくれるかもしれない。




 俺は__再び席に戻った。丁度桜センパイと笠松センパイが戻ってきたところで前座が終わり、センパイの試合のアナウンスが流れた。

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設定タグ:黒子のバスケ , はじめの一歩 , 黄瀬涼太   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:O | 作成日時:2021年10月29日 21時

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