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守の言葉に4人は顔を見合わせる。お互いの顔を見合わせてから、青木と木村がぷっ、と含み笑いを漏らした。
「いくら鷹村さんの言葉でもそりゃないだろ〜〜」
「そーそー、だってあの朱だぜ?」
「ちょ、青木さん木村さん失礼ですよ!」
「そうですよ!朱ちゃんは美人だし、そういう話があってもおかしくないかと!」
「とは言ってもよ?本人はああだぜ?ボクシングはうめーしつえーけどそれ以外ダメダメだろ。
喋り方から態度から友達だって作れねえし何より女子力皆無!今時の女子高生とはかけ離れた所にいる奴じゃねーか。なあ、木村」
「おうよ。普通の男なら裸足で逃げ出すレベルの強い女に彼氏なんて…………なあ?いてもゴリラみたいな奴が関の山だろ。
鷹村さん、会ったことねえのにテキトー言わんでくださいよ」
「アン?俺は会ったぞ」
「「「「え」」」」
「身長は俺くらい………いや、俺よりあってヒョロヒョロ、女みてえに綺麗な面してた。
遊んでるっぽかったし、ありゃあ女にモテるだろうなあ。いけすかねえが面白い野郎だったぜ」
「鷹村ァ!来たならロードワークいくぞい!!」
「うっせえわかってらぁ!!…………まあそういう事だから、アイツぁ今乙女ってコトだ。じゃーな」
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作者名:O | 作成日時:2021年10月29日 21時