なんかカオスな短編集!!【ヘタリア】

何度でも【ルーマニア】*切 ページ17

ルー「っはぁ…!っはぁ…!」

こんなにも必死で走ったのは何年ぶりだろうか

一本の病院からの電話でおいらは絶望に浸った

[Aさんの容態が非常に悪化しています…!ルーマニアさん、今すぐ病院へ…!]

おいらは話の途中で受話器を投げ捨てAのいる病院へ駆け出した

どうか…!間に合って…!!


病室の扉を息を切らして開けるとAは色々な機械とお医者さんや看護師さん達に囲まれていた

ルー「っA…!!」
咄嗟にねむっているAに近づく

心電図が不規則に音を出し、血の気が引いていく

Aの白く、痩せほそってしまった手を握り必死にAの名前を呼び続ける

ルー「Aっ…!A…!!」

もう涙ぐんでいる看護師が何人かいる

医者「ルーマニアさん…」
ルー「先生っ…!Aは…!?」
医者「手は…色々と今まで尽くしていたんです…手術も…何度も行い…ですが…この病気は今の技術では…もう…」
ルー「Aはもう助からないのですか…!?」
医者「……」
ルー「先生っ…!」
医者「私が…できるのはここまでてす…あとは…ルーマニアさん、貴方がついていてあげて下さい…」

そういい、お医者さんと看護師達はか弱い息を不規則に漏らしているAを置いて出ていった

A…

どんなに名前をよんでももうあのとき見たいに笑ってくれるAはいない

いるのはただ何日も食事をろくにとれなかったのだろう痩せ細っているAだった

手に力をこめ、包み込むように体を丸めて名前を呼び続ける

その時だった

ルー「…!」
今

一瞬

一瞬だけ

握り返された感覚が体を伝った

ルー「A…!!!」

ちゃんと声は伝わっていたんだ…

その瞬間、何かが切れおいらはボロボロと涙を流した

ルー「A…!聞こえる!?…ヒクッ…おいらだよ…!!A…!お願い…」

目を覚まして…

ルー「A…!」


ピーーーーッ



白く細い手はおいらの手をすり抜けてベッドに落ちた

その瞬間おいらの思考が止まり、涙も止まった

ただ、狭い病室にいつまでも一定の音がなり響いていた

ーーー

続くお(ΘΔΘ)Y

何度でも【ルーマニア】*切2(グロ表現あり)→←会議室で二人きりは危険です【スペイン】微裏*

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