私立ヘタリア学園〜イギリスとの恋物語〜last part

２３６話　ドッペルゲンガー？ ページ14

A「相変わらずすごい人だね……」

私たちがやって来たのは、駅前にあるお馴染みの大型ショッピングモール。
いやー、いつ来ても人で溢れているなあ。

日本「大抵のものはここで揃いますし、やっぱりここに来てしまいますよね」
フランス「美女も多いしね〜♡誰に声をかけようか、お兄さん目移りしちゃう」

A「はいはい。フランスは放っておいて……日本は本買うんだよね？私も欲しいのあるし、とりあえず本屋さんから行こっか」

日本「はい、そうですね」

フランスを無視して二人で本屋さんの方へと歩き出す。

フランス「ちょ、冗談だって！置いていかないで〜」
日本「ほらフランスさん、行きますよ」


・


A「先週読んだ本の続きあるかな……日本はなんの新刊を買うの？」

日本「前にAに貸した本の作者さんが新しい漫画を描いていまして、それを」

A「へ〜そうなんだ！読み終わったら貸して欲しいな」
日本「ええ、もちろんです！」

フランス「この表紙の女の子の絵柄好み。買っちゃおうかな〜」

日本「フランスさん、それは当たり本なのでおすすめですよ」

フランス「おっ！日本がそう言うなら読んでみよーっと」
A「日本のおすすめにハズレはないからね〜」


そうやって私たちが和気藹々と本を物色していると、聞き覚えのある声がした。

「あれ、日本？フランスも！お前らもここに来てたのか」

私がフランスの影になっているから相手の顔は見えないけど、この声は＿＿＿＿


日本「吉田さん！佐々木さんに橋本さんも。奇遇ですねえ」

佐々木「まあ、俺ら休みの度にここ来てるからな……」

A「やっぱり三人だ！」

私が予想的中！とばかりにフランスの背から顔を覗かせると、吉田たちが驚愕の色を顔に浮かべた。

吉田「えっ？A！？A……本物！？」
A「う、うん本物のAだけど……」

あまりにも三人が驚くのでこちらが戸惑う。


佐々木「だってそのヘアピン……え？」
橋本「……A、今日はずっとこの二人といたのか？」

A「そ、そうだけど……ねえ、私二人といたよね？」
フランス「ああ……」

吉田「……もしかして、あれがドッペルゲンガーってやつか！？」

A「は！？私のドッペルゲンガーここにいんの！？」

それって会ったら死ぬんだっけ！？
と、プチパニックになった私たちを日本が落ち着かせる。


日本「と、とにかくみなさん冷静になりましょう。吉田さんたち、一体何を見たんですか？」

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