Episode15 報告会 ページ17
＿＿＿＿夜、作戦を終えた菊とアルフレッドによる報告会が、寮の大広間にて改めて行われた。
二度目の報告にも関わらず会員たちは大いに盛り上がり、フランシスも嬉しそうだ。
「作戦は順調だな！」
「そうですね。あとは、明日を待つのみ……」
「……なんか緊張してきたんだぞ」
「Aさん、喜ぶだろうなぁ……」
「あったりまえ！見ただろう、あの全然隠せてないAの笑顔！お前らどうだった！？」
「「「可愛かった」」」
「だろう！？嬉しくないはずがない！」
「あたし今日廊下ですれ違って心臓が止まりそうだった、あの笑顔のせいで」
「それなら俺だって＿＿＿＿！」
いかにAが素晴らしい存在であるか会員たちが語り合っている様子を、菊がにこにこしながら見ている。
「つくづくこのファンクラブは仲良いなぁと思いますね」
しかしその和やかな雰囲気も、アルフレッドの一言によって一瞬で凍りついた。
「ところで……明日って学校休みだっけ？」
「あ」
フランシスの顔が引きつったのを、その場にいた全員が見逃さなかった。
「「「ええええ！！嘘だろ！？」」」
その場にいた全員が、「密かに尾行して、アーサーに会えた時のAの最高に幸せそうな顔を拝もう」と考えていた。
(そんなことが本当に可能かという考えは誰一人として持ち合わせていない。強い想いは時に、人に正常な判断をさせないものなのである)
ファンクラブの会員は今や250人を超えている。
単純計算で言ったら一学年に約80人だ。
さすがにそんな大人数が同日に学校をサボるわけにはいかない。
どうする＿＿＿＿！？
＿＿＿＿というような会員たちの視線が会長に集まった。
「だ、大丈夫だよ！今から学園長にかけあってくるから！！お祭り大好き学園長なら、事情を話せば休講にしてくれるかも知れないし……っ」
そう言ってフランシスは猛ダッシュで大広間を出て行く。
残された会員たちは阿鼻叫喚の大騒ぎだ。
「誰ですか計画に抜かりなしって言ったの！こんな初歩的なミスします！？馬鹿者！私が説教いたしますから出ていらっしゃい！」
「き、菊……俺たちなんだぞ……」
「＾ｑ＾」
「大変だ！菊さんが(アニメの)魔法のステッキを振り始めた！」
「おいこら本田、正気になれ！」
「先輩しっかりしてください〜っ」
……結局、フランシスが戻ってくるまで菊は正気を取り戻さなかった。
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留佳(プロフ) - milkteaさん» ありがとうございます！喜んでっっ (2015年10月25日 19時) (
レス) id: f95be04ee3 (このIDを非表示/違反報告)
milktea - とても素敵な小説だと思います！あの〜良ければお友だちになっていただけませんか？？ (2015年10月14日 15時) (レス) id: 10936bb74d (このIDを非表示/違反報告)
留佳(プロフ) - マリニさん» ありがとうございます！！！ 全然更新せずに申し訳ないです (´･ω･`) 今月中に1話は必ず更新します！ (2015年6月5日 20時) (レス) id: f169f8f483 (このIDを非表示/違反報告)
マリニ(プロフ) - この作品ホントに大好きです！更新楽しみにしてます！ (2015年6月3日 22時) (レス) id: c551b84f25 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 留佳さん» うまく出来たかな？(レス遅くなってごめん！) (2013年5月30日 19時) (レス) id: 1f4d45d945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：留佳 | 作者ホームページ：
作成日時：2011年4月17日 18時
