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ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄ｢あとは…再考の爆豪君と神崎さんだけね。
神崎さん、出来た？｣
A｢…｣
僕は、ペンを持ったまま、名前を考えていた。
ふと、相澤にもらったうさぎのストラップが目に入った。
A｢よし。｣
僕はペンを走らせ、前に出る。
A｢ラビット。｣
ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄ｢うさぎ？｣
A｢うん。僕、うさぎみたいって言われたんだ。
それ言ってくれたの好きな人で、好きな人から言われた言葉だから、これがいいって思った。｣
僕は、微笑んだ。
相澤｢全員のヒーロー名が決まったところで、話を職場体験に戻す。
期間は1週間。肝心の職場だが、指名のあった者は、個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ。
指名のなかった者は、あらかじめこちらからオファーした全国の受け入れ可の事務所40件、この中から選んでもらう。それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なる。｣
ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄ｢例えば13号なら対ヴィランより、事故・災害などの人命救助中心、とかね。｣
休み時間。
緑谷｢神崎さん、どこにするか決めた？｣
A｢まだ。行きたいとこなくて。｣
麗日｢Aちゃん、指名めっちゃ来てるもん！
行きたいとこ、きっと見つかるよ！｣
放課後、教室にいると、誰かが入ってくる。
A｢爆豪。｣
爆豪｢あ？まだおったんか。｣
A｢うん。職場体験先、まだ決まってなくて。｣
爆豪｢はよ決めろや。｣
A｢爆豪は決めたの？｣
爆豪｢あぁ。ベストジーニストんとこ。｣
A｢理由は？｣
爆豪｢強いから。｣
A｢やっぱ、人それぞれ違うよね。｣
爆豪｢そりゃな。はよ決めて、帰れよ。｣
珍しく優しい爆豪。
A｢明日、槍降りそう。｣
爆豪｢んだとこら！｣
おっ、戻った。
A｢冗談だよ。また明日ね。｣
笑って、手を振る。
爆豪は僕を見たあと、帰って行った。
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年1月30日 1時
