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僕達が来たのは、動物園。
A｢相澤ー、見て！めっちゃ可愛い！｣
ふれあい広場で、うさぎを抱っこして、相澤に笑いかける。
相澤｢はいはい。｣
相澤は、ふれあい広場には入らず、外で見ていた。
A｢相澤も来てよ！ほら、ふわふわだよ！｣
ズイッとうさぎを相澤に近づける。
相澤｢可愛いな…｣
うさぎを撫でて、微笑む。
それから、色んな動物を見て回る。
A｢そろそろ帰ろっか。｣
空がオレンジ色に染まっているのを見て、僕は相澤にそう言った。
相澤｢だな。…ちょっと待ってろ。｣
A｢？｣
相澤はそう言って、どこかヘ走っていった。
しばらく待っていると、頬に冷たいものが触れる。
A｢ひゃっ！｣
相澤｢やる。｣
相澤の手に、ジュースが。
A｢ありがとう。｣
相澤｢あと、これもやる。｣
そう言って出したのは、茶色の紙袋。
A｢何これ？｣
受け取って、相澤を見る。
相澤｢開けてみろ。｣
A｢うん。｣
紙袋を開けて、中の物を出す。
A｢わぁ！｣
それは、うさぎのストラップだった。
相澤｢お前みたいだよな。｣
A｢え？｣
相澤｢今日触れ合ってたうさぎ。
最初、お前が来る前まで、輪の外で寝ていただろ？
そのあとは、お前と触れ合って、他のうさぎと仲良くしてたみたいだけど。
入学早々のお前みたいだなって。｣
A｢そうだったかな？｣
相澤｢あぁ、今のお前は輝いてる。｣
A｢…なら、相澤のおかげだな。｣
相澤｢え？｣
A｢相澤を好きになって、A組が好きになった。
だから、相澤先生のおかげ。｣
僕は、微笑んだ。
相澤｢…そうか。｣
相澤も、微笑んでくれる。
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年1月30日 1時
