17. ページ18
次の日
A｢ダルい…昨日、個性使いすぎたな…相澤待ってるし、早く…｣
僕は、そこで意識を手放した。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝｯ…
A｢ん…やばっ！寝ちゃったんだ…｣
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝｯ…
A｢んだよ。はいはー…い…｣
何度もなるチャイムに苛立ち、ドアを開ける。
そこには、私服姿の相澤がいた。
包帯…取れてる。
相澤｢やっと出た。｣
A｢包帯取れたんだね…てか、なんで？｣
相澤｢お前が遅いからだろ。｣
A｢ごめん。昨日、個性使いすぎた。｣
相澤｢大丈夫なのか？｣
A｢少し寝たし、大丈夫。ちょっと待ってて。すぐ準備してくる。｣
そう言って、家の中に戻ろうとする。
相澤に手を引かれて、僕は振り向いた。
A｢なに？｣
相澤｢顔色悪いな。本当に大丈夫か？｣
相澤が、僕の顔を覗く。
A｢大丈夫大丈夫。個性使いすぎた日の次の日は、いつもこんなん。｣
笑って、家に入る。
A｢あ、入っていいよ。お茶出すから。｣
ドアを抑えて、相澤を招き入れる。
相澤｢じゃ、お邪魔するよ。｣
A｢はい。｣
ソファで寛いでいる相澤に、お茶を出す。
相澤｢ありがとう。｣
A｢ちょっとだけ待っててな。｣
そう言い、準備しに行くと、足が動かなかった。
A｢？｣
相澤｢神崎？｣
相澤の声に我に返り、足を動かす。
A｢動く…｣
相澤｢どうしたんだ？｣
A｢ううん。何でも。｣
足を見て不思議に思ったけど、僕は対して気にせずに準備を始めた。
この時、この異変に気付いていれば…いや、もっと前から、僕の体に起こっていることに気付いていれば、あんなことにはならなかったのかもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺の花 | 作成日時：2019年1月30日 1時
