まさか！！ ページ6
「う…」
「え…あの店長さ…ん」
「あれ？なんで泣くの？あ！
久しぶりに会うだから？感動した？！」
いや！そんなそこまでじゃないだろ？！
たしかに懐かしいですが！
「…はい…二人ともご立派になって…」
え…そうなんですか？
…え…あ…
それは…あの恐縮です…
「泣いちゃだめ！もう！」
「…はい…ええ。」
…いやはや…はい…ありがとうございます…
「……Aが…いたら…きっと…喜んで…」
…え…
「あの子が…いたら…きっと…う…」
え？！…ちょっと待ってくれ！…まさか…
…それは…
いや！違う！…まさか…
「いないの？」
「はい…あの子はもう…」
まさか…やめてくれ…そんな…
そんな……
「え！Aちゃん！結婚したの？！」
結婚じゃない…こんなに…父親が…悲しむなんて…
違うだろ…
これは…嫌だ…
いや…でも…
「結婚じゃありませんが…あの子はもう…
ここにはいません…う…」
…
…あ…
嘘だ…
僕の……友達……
嘘だろ？…やめてくれ…そんな…
「ならどこ行ったんですか？」
…そんな…
「はい…今は…もう…シンガポールに…」
「シンガポール？…えーそうなんだ。」
…シンガポール…に……って…
「はあ？！え？！なんですかそれ？！」
「はい…娘はシンガポールに…仕事の都合で…
あの子がいたら…きっと喜んで…」
「へー。シンガポールかぁ…この前行ったよな
僕等も。へー…そうなんですかぁ。」
シンガポール！なんだ仕事？！
まぎらわしい言い方するんじゃないですよ！
僕は…彼女が…し…いや…
よかった…生きてるんだな…びっくりしたよ…
「Aさんは…お元気なんですね？…」
「はい。もう元気すぎるほどに。
シンガポールでバリバリ働いてます。」
「…そうですか…いや、それは良かった…」
「えー…会いたかったよー…よくないよ。」
黙れユノヒョン…こんな時は
良かったって言っておけばいいんですよ！
「残念です…チャンミンさんとは仲良くしていただいて…Aもきっと会えば喜んだでしょう…」
「はあ…いや…僕もお会いしたかったです。」
「残念だねー…Aちゃんしばらく帰ってこないんですか？」
「いや、来月には帰国します。二年ほど向こうにいましたから。しばらくは日本です。」
「そうなんですか？ならまた来たら会えるね！
チャンミン！よかったな！」
また来たら…
また、来るんだろうか？
僕は…
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月4日 16時
