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ポアロをでてすぐ、誰かに腕を引っ張られた。驚いて振り返るとそこにはコナン君の姿があった。
『コナン君?』
「さっきの話…。その、遊園地の…」
『遊園地…あ、コナン君聞いてたの?』
「ご、ごめんなさい…」
『今回は私だったから良かったものの、他の人の話を盗み聞きはお行儀悪いし印象も悪いからしちゃダメだよ!』
「は、はぁい…」
苦笑しながらも返事はするコナン君。
『小さな探偵さんはさっきの私の話に興味があるの?』
「へ?」
『あれ?何か気になったから聞きに来たんじゃないの?』
「あ、うん…聞いてもいいの?」
『いいよ』
少し注意をしたからか怒られたと勘違いをしてしまったのだろうか話を聞こうとすると驚かれた。
私的には未来のホームズの力になれるのなら知ってることなら何でも話す自信がある。
でも、10年も前の事件にまで興味を持つなんて…。
『何が気になったの?』
「えっと…Aさん妹さんいたの?」
『いたよ。4つ下の妹が』
「その人の名前ってひな?」
『え?…おしいな。名前はひなた。皇ひなた。ひなたは自分のことひな、ひなって呼んでたから勘違いされる事多かったけど…どうしてコナン君が知ってるの?』
コナン君は今7歳だから知るはずのない知りようのない事。
ひなたの事を聞くや否や目を見開きすごく悲しそうな表情を見せる。
どうしてコナン君がそんな顔をするのかわからない。
『コナン君?大丈夫?具合悪いの?』
「その人…」
『ん?』
顔を伏せ小さな声で話し出す。
「…その人の写真が見たいって言ったら見せてくれる?」
小さい声でそう言った。
いつもの元気で明るい声とは程遠く弱々しく、それなのにいつも以上に大人びた印象の声色になった。ひなたの何に引っかかったのかはわからないけれどこんな弱々しいこの子を無下にはできないし、する気もない。
『いいよ。手元にないから家に行かなきゃだけど…それでもいいかな?』
「っ‼いいの?」
『いいよ。コナン君は何か引っかかったんだよね?別に隠すような事でもないし…あ、でも今からじゃ毛利さん心配するかな?持ってくるからお家で待っててくれる?』
「ぼ、僕も行く‼小五郎のおじさんや蘭姉ちゃんには連絡しとくから‼」
『…それじゃ。ちゃんと連絡してね?帰りは私が送るっていうのも伝えといてくれるかな?』
「うん!」
スマホ片手に連絡を入れてるだろうコナン君の手を握り家に帰った。
今晩は外食になりそうだな。
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しじみ味噌汁 - 私よリクエスト書いていただいてありがとうございます!!最後の揃ったってとこでうるうるきちゃいました!! (2019年3月19日 19時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 居なくならないって言いながら(TT)凄くうるうるです。だから、霊となってまで見守ってる感!!!凄く泣ける。更新頑張ってください! (2019年3月17日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
しじみ味噌汁 - 松田さんと夢主のやりとり大好きです!....書けれたらいいんですけど....もしもの話で警察学校組が生きてた場合のお話書けますかね.... (2019年3月17日 16時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - めっちゃ面白いお話ですね!これからも更新応援してます!まさかの所でコナンくんと出会うなんて、、笑。そして盗聴器、、。笑 (2019年3月11日 21時) (レス) id: 85512324d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年3月6日 23時