願いが1つ、叶うなら【名前変換オリジナル】

27 ページ27

「…だ」






恭介「だ？」




な、何言ってんの私ぃー！！！！
文化祭一緒にって！無理に決まっているでしょ！？





「だ、ダメですよね！！！」





赤い顔を見られたくないのと、表情で悟られるのが怖くて下を向いた。






恭介「…文化祭か」



「…」







恭介「俺、文化祭が教育実習の最後の日なんだ。」




「…え？」





だって…文化祭は後1週間もないよ？

実習期間ってもう少し長いんじゃ…








恭介「急遽ね、少しだけ短くなったんだ。」

「…そ、そんな」






そんなの余計にダメじゃない…

大事な最後の日なのに









恭介「でも、いいよ」









「…え？」









恭介「最後の日、一緒に過ごそうか」






「い、いいんですか？」





恭介「うん、俺特にやることもないし…あ、休憩時間が被っていたらだけどね」






「…ありがとう…ございます」









どうしよう…嬉しい

なんだか涙が出そう

先生の最後の日…楽しんで貰えるように頑張ろう

最初の恋だけど、私なりに頑張りたい







…叶う事は無いこと


それは知っているけれど







恭介「…」




先生は私を見て、少し微笑んでくれた。
私は先生のこの顔が好き
授業じゃ見せない



私だけ知っているのかな？




だったら…もっと好き





恋ってこんなに楽しいんだ…！

28→←26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す