・・・・・潰しても、いいですか？

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沙羅side




「げほっ、げほっ・・・」





なんなの・・・ほんと最悪。





「陽菜、だいじょぶ？むせたん？ほら、水飲み。」





ごくごくとくろちゃんに渡された水を飲むと喉がすーっとして、だいぶ楽になった。それでも痛いけど。





砂漠が大雨で満たされた感じ。





「ありがと。むせたんじゃなくて、ジュースになんか入ってたの。粉っぽかった。あれ、絶対カルピスじゃないよ・・・。」




「はあっ！？ちょ、大丈夫なん？何が入っとったん？」



事の重大さに気づいたのか、突然くろちゃんが慌てる。




他の王子どもも顔をこわばらせる。




「わかんない・・・。けど、とにかくあれは飲み物じゃない。」




「ちょ、月下！あんた、沙羅の飲み物に何入れたん！？」




慌てたかと思うと、すごい剣幕で麻鈴に怒鳴り始めた。




「えぇっ！？知らないよぉっ！麻鈴は何もしてないよぉ！」




「じゃあなんで沙羅がこんなことになっとるん！？あんたしかおらんやろ！」




おいい・・・




結構楽になってきたんだけど。




もう大丈夫なんだけど。




くろちゃん！？




聞こえる！？




聞こえるよね！？




大丈夫だからね！？




ってか、飲み物ついできたの麻鈴だよ！？




もう麻鈴で確定なんだからそんな怒鳴らなくても・・・




あ、いや、やっぱ怒鳴って。




されたことを考えるとむかついてきわ。

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