Episode.21 ページ28
小塚side
若武がうなずいて、今後の方針を立てる。
それも終わって、若武が解散!といった。
そして、今まさに帰ろうとしたその時、黒木が口を開いた。
「ちょっと待ってくれ。男子軍に話がある。」
・・・・・アーヤを仲間外れにしてまで話すことって、何だろう。
「男子同士の話なんだ、頼むよ、アーヤ。」
男女差別が大嫌いなアーヤは、むくれていた。
当たり前だよね。僕だって仲間はずれにはしたくないよ。
「わかった。帰ってる。」
そういってとぼとぼ帰っていった。
ちょっとかわいそうだな。
帰ってから電話してみようか。
僕たちはまた座る。
黒木が口を開いた。
顔が、憂鬱そうだった。
「さっきの話に、続きがある。」
だったら、なおさらアーヤがいたほうが…・
「じゃあなんでアーヤを帰したんだよ。」
うんうん。
黒木がため息をついた。
「アーヤが関係してるかもしれないんだ。」
はぁっ!?
っと。こんな言い方はしたくないんだけどね、つい。
関係してるってことは、・・・・・・・どういうこと?
他のみんなも驚いてる。
「さっき言った俺たちと同い年の子供。アーヤだと考えると、すべてつじつまが合うんだ。」
上杉が手を挙げた。
「俺からも。この前の立花、明らかにおかしかった。で、それも関係してるとなると、確かにつじつまが合う。」
若武がちんぷんかんぷんの顔をしてる。
僕もよくわからない。
「どういうことだよ、意味わかんねえんだけど。」
「あ、あの、僕も…・」
黒木と上杉が顔を見合わせた。
「つまりは。まず、その子は一般の家に養子として引き取られた。そして、この前のこと。上杉先生の見解は?」
黒木の言葉を受けて、上杉が引き継ぐ。
「この前のことを、思い出してくれ。まず、殺さないで、とか、パパ、ママという単語が出た。で、そこから察するに、立花はPTSDで、親が死んだ、その記憶がトラウマになっているんだ。で、その親が死んだ事故=佐川玄が引き起こした殺人事件、引き取った一般家庭=立花家なんだ。な、ピッタリだろ?」
「で、でも・・・・たまたまぴったりなのかもしれないぜ?」
若武は、どうしてもこれを信じたくないみたいだった。
また、黒木が口を開く。
「決定的な証拠がある。」
「その子の名前は、彩なんだ。」
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクラパン(プロフ) - ゆりゆりさん» どうぞどうぞ! (2017年10月27日 16時) (レス) id: a8498e2e89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり(プロフ) - サクラパンさん» じゃあ、タメにしま〜す (2017年10月26日 21時) (レス) id: 0282eb9143 (このIDを非表示/違反報告)
サクラパン(プロフ) - ゆりゆりさん» ありがとー!敬語使わなくていいよ! (2017年10月26日 20時) (レス) id: a8498e2e89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり(プロフ) - サクラパンさん» 早速、使わせて頂きました。 (2017年10月26日 20時) (レス) id: 0282eb9143 (このIDを非表示/違反報告)
サクラパン(プロフ) - ゆりゆりさん» 分かったならよかった! (2017年10月26日 20時) (レス) id: a8498e2e89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サクラパン | 作成日時:2017年8月30日 15時