【リボーン】灰かぶり姫

29話 ページ29

ツナside



雲雀さんのお兄さんが風紀財団を出て行った後。


俺たちは日本支部に帰ろうとした時。






「いひゃいれす、はにゃしてくらさい」



そんな声が聞こえた。



「バカじゃないの、灰場」




雲雀さんがそういう声も聞こえた。


群れ嫌いの雲雀さんが名前を覚えているなんて、珍しい事だ。

でも灰場、なんて名前は一度も聞いた事がない。




「さっきのって灰場先輩だったんだなー。意外なのな」


「あれ、山本知ってるの？」


「ツナも知ってるはずだぜ？保健委員長だよ、持田の後の」




委員会の揉め事は余り知らないし、結構黒歴史なので思い出したくもない。


でも山本の口から飛び出してきたのは、凄く意外な事だった。





かつての雲雀さんが唯一話す委員長で。呼び方は保健委員長だったみたいだけど。


とりあえずあの人がすごいっていう事が良く分かった。





あの後草壁さんが秘書だと教えてくれた時には、さすがに皆も絶句していたけど。

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