28話 ページ28
ハァハァと私が息をする音が響く。
叫び過ぎたせいで、喉が少し痛い感じもする。
「いつか、いつかお前に痛い目を見せてやるからな!」
そう言って財団長の兄は帰って行った。
緊張感が解けた空間で私は溜息をつく。
一つ、此方に向かってくる足音があった。
間違いなく、この足音は財団長だ。
そちらに顔を向ければ、ボンゴレの人達は誰も居なかった。
財団長がちょっと呆れた顔で私を見ている。
「あ、財団長……。どうしたんです、か!?」
ギュ、と私の頬を両手でつまみ財団長。
痛い痛い。離してください。と言えば離してくれた。
「…………バカじゃないの、灰場」
「うるさいですねー。良いじゃないですか。上司がコテンパンに言われてムカついたんですよ」
溜息をつく財団長。そこまでやられると傷付く。
さっきので地面に座り込んだ私が下を向く。
すると頭を撫でられる感触があった。
上を向けば微笑んでいる財団長。
「まぁ、ありがとねA」
財団長の笑顔が、とても綺麗だった。
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碧覇(プロフ) - 怜弥さん» はい!是非! (2017年3月25日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - 碧覇さん» ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。作った甲斐があります。私は現在別のサイト様で活動していますが、そこで見かけたらよろしくお願いします。 (2017年3月25日 9時) (レス) id: 22a573b431 (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - 嗚呼、怜弥様(∩˘ω˘∩ )← 。数々の作品、愛してます!怜弥様!素晴らしい作品なのに言うのはおかしいと思いますが、これからも頑張ってください!面白くて大好きです!愛してます! (2017年3月24日 23時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ですよねw (2015年12月31日 10時) (レス) id: f616076e22 (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - レナさん» そういう事です。いずれ夢主ちゃんにはバレますw (2015年12月31日 10時) (レス) id: b52ead1178 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2015年12月29日 11時